世界大会6位のバリスタ
育ちざかりの年頃の子供は、ほんの少し会わないだけで、ぐっと背が伸びていたり顔つきが大人びていたりして驚かされるものだが、同じことは「国」にもいえると思っている。経済発展が進む若い国では、まず急加速でインフラが整っていく時期があり、少しすると人々の装いや仕草にも変化が見えてくる。この春、1年数ヵ月ぶりに訪れたタイでも、そうした若々しい変化をいくつか発見した。 続きを読む
育ちざかりの年頃の子供は、ほんの少し会わないだけで、ぐっと背が伸びていたり顔つきが大人びていたりして驚かされるものだが、同じことは「国」にもいえると思っている。経済発展が進む若い国では、まず急加速でインフラが整っていく時期があり、少しすると人々の装いや仕草にも変化が見えてくる。この春、1年数ヵ月ぶりに訪れたタイでも、そうした若々しい変化をいくつか発見した。 続きを読む
「アジアの国々は日本や韓国などからさまざまな文化を〝輸入〟していますが、小説はそれほど〝輸入〟されていません」
3月に開かれた東京国際文芸フェスティバルのトークセッションで、マレーシアの作家タッシュ・オー氏が語った言葉だ。 続きを読む
高齢化社会の進展で、自分の身の回りに認知症の高齢者がいるのが当たり前の時代に入った。厚生労働省の調査(2012年)によると、全国の65歳以上の高齢者の15%にあたる約462万人が認知症と推計され、さらに認知症の前段階とされるMCI(軽度認知障害)の高齢者も約400万人いて、65歳以上の4人に1人が認知症あるいはその予備軍と見られている。問題は、今後こうした人々が社会的に急増すると予想されることだ。 続きを読む
近年注目を集めている概念の1つに、「レジリエンス(resilience)」がある。
もともとは物理学用語で、「外部から力を加えられた物質が元に戻る力」を意味する言葉。そこから転じて、いまでは幅広い分野で用いられている。 続きを読む
「文化力」という言葉を「国力」のニュアンスで最初に使ったのは、おそらく仏文学者の桑原武夫だと思われる。
桑原は1979年9月6日付の『朝日新聞』に「劣勢な日本の文化力」という論考を寄せ、その中で「日本は国際的文化力では第三級」と断じ、「日本の対外文化宣伝費がフランスのそれの10分の1しかないことも問題だ」としている。 続きを読む