アジア」タグアーカイブ

対談 日中関係改善の糸口を探る

甲南大学教授・胡金定/衆議院議員・伊佐進一

 1972年の日中国交正常化から今年で42年。日本と中国の間は、依然として憂慮すべき状態が続いている。両国の友好のための糸口とは何か。甲南大学教授の胡金定氏と、衆議院議員の伊佐進一氏が語り合った。 続きを読む

「葦の髄から時評」Vol.2 ブッダの思想――1人の思想と言動が、なぜ世界に分かち合われたのか

ジャーナリスト/編集者
東 晋平

世界の中心軸へと発展するインド

 インドには「乾季」「暑季」「雨季」という3つの季節がある。南北3200kmを超す大きな国土だけに一概ではないが、11月から3月までが乾季、4月から5月が気温のもっとも高くなる暑季、6月から10月が雨季になる。 続きを読む

覇権の時代を平和のネゴシエーターとして生き残る

九州大学名誉教授
藪野祐三

アジアの安定を図るために、日本がすべきこととは何か。

なぜアジア各国は覇権を求めるのか

 近年、西沙諸島や尖閣諸島など、東アジアの領土を取り巻く問題が緊張を続けています。この問題を読み解くには、東アジアの歴史を踏まえる必要があるのではないかと思います。 続きを読む

民主主義を破壊する解釈改憲は阻止すべき

北海道大学大学院法学研究科准教授
中島岳志

 今行われようとしている、解釈改憲による集団的自衛権容認は、立憲主義、民主主義を崩壊させる暴挙である。

立憲主義の危機

 安倍晋三政権は現在、解釈改憲によって集団的自衛権行使を容認しようとしています。これは大変な問題です。「国民が国家のあり方を規定する」という構造を根本的に崩壊させてしまうからです。 続きを読む

長期展望に立って〝世界の文化財〟に資する取り組みを――書評『世界の読者に伝えるということ』

フリーライター
青山樹人

「世界文学」として読まれる村上春樹

「アジアの国々は日本や韓国などからさまざまな文化を〝輸入〟していますが、小説はそれほど〝輸入〟されていません」

 3月に開かれた東京国際文芸フェスティバルのトークセッションで、マレーシアの作家タッシュ・オー氏が語った言葉だ。 続きを読む