『いま、公明党が考えていること』は、キリスト教徒にして元・外務省国際情報局主任分析官、日本を代表する論客である佐藤優氏が、公明党代表の山口那津男氏と縦横に語りあった対談である。手軽な新書サイズなうえに、対談なので読みやすく、また、どこから読んでもかまわない構成になっている。
日中関係を〝過去最悪〟にさせた民主党政権
公明党は1999年10月、自民党小渕内閣の要請を受け政権に参画した。3年3ヵ月の民主党政権時代を除き、すでに通算13年以上、日本の政権の一翼を担っている。 続きを読む
『いま、公明党が考えていること』は、キリスト教徒にして元・外務省国際情報局主任分析官、日本を代表する論客である佐藤優氏が、公明党代表の山口那津男氏と縦横に語りあった対談である。手軽な新書サイズなうえに、対談なので読みやすく、また、どこから読んでもかまわない構成になっている。
公明党は1999年10月、自民党小渕内閣の要請を受け政権に参画した。3年3ヵ月の民主党政権時代を除き、すでに通算13年以上、日本の政権の一翼を担っている。 続きを読む
対談者の一方である劉遵義(りゅう・じゅんぎ)氏は香港中文大学の第6代学長(2004~2010)を務めた。1944年、中国貴州省生まれ。香港で初等教育を受けたあと米国スタンフォード大学に学び、カリフォルニア大学バークレー校で博士号を取得。スタンフォード大学アジア太平洋研究センター長などを歴任した。経済発展と経済成長、中国を含む東アジア経済を専門とする経済学の泰斗である。1997年のアジア通貨危機を早くから予測し、警鐘を鳴らしていたことでも知られている。 続きを読む
行き詰まったら原点に帰れ、である。
2015年1月から7月までの訪日外国人は、はやくも1100万人を超えた。中国人が最も多く275万人余で、前年の同じ時期より2倍以上に増えている。
日中関係は観光や経済を中心にかつてないほど深まっている。一方でこの数年、政治的な次元では幾度も「国交正常化以来最悪」という形容詞で語られる危機が続いてきた。 続きを読む
1974年3月のこと。中国陝西省西安市の郊外で井戸を掘っていた農夫の鍬が、何か硬いものにぶつかった。土の中から出てきたのは、武具をつけた兵士の等身大の俑(よう)であった。俑とは、墓に副葬する人形のことである。 続きを読む