投稿者「web-daisanbunmei」のアーカイブ

「生理の貧困」打開へ――女性の声受けとめた公明党

ライター
松田明

5人に1人が困難抱える

 東京都品川区立の小中学校で、この4月から女子トイレに無償の生理用品の設置がはじまった。
 これは防災備蓄用品のひとつとして区が保管していたもののうち、交換期限が近づいているものを有効活用したもの。
 世界的にも〝生理の貧困〟への啓蒙と取り組みがはじまっているなか、3月18日に公明党の伊藤こういち都議と品川区の公明党女性区議たちが品川区の濱野健(はまの・たけし)区長に申し入れしたことがきっかけだった(「コレカラしながわイノベーション」3月19日のツイート)。
 この品川区の取り組みは各メディアでも大きく報道された。 続きを読む

芥川賞を読む 第3回 『村の名前』辻原登著

文筆家
水上修一

現実空間と異空間が混じり合う不思議な感覚

辻原登著/第103回芥川賞受賞作(1990年上半期)

桃源郷を彷彿とさせる〝村の名前〟

 第103回の芥川賞は、辻原登さんの『村の名前』が受賞した。168枚。辻原さんは、22歳の時に本名(村上博)で文藝賞の佳作を受賞したが、その後はいったん会社勤めに。40歳のときに再度小説を書き始め、44歳で芥川賞受賞となった。
 47歳で会社を退職し、以降は執筆に専念し、読売文学賞、谷崎潤一郎賞、川端康成文学賞、大佛次郎賞、毎日芸術賞、司馬遼太郎賞など、実に多くの文学賞を受賞している。
『村の名前』の舞台となっているのは、中国の「桃源県桃花源村」という村。まさに、陶淵明(とうえんめい 365-427年 中国の文学者)の小説から生まれた桃源郷を彷彿とさせる〝村の名前〟だ。 続きを読む

西東京市長選挙と共産党―糾弾してきた人物を担ぐ

ライター
松田 明

前哨戦にされた市長選挙

 さる2月7日、投開票が行われた西東京市長選挙。自民党、公明党が推薦した前副市長の池沢隆史氏が、市政の継続と安定を訴え、接戦を制して当選した。
 日本共産党、立憲民主党、生活者ネットワークなどは、2018年まで神奈川県の逗子市長だった平井竜一氏を担ぎ出したが敗れた。
 翌々日の『朝日新聞』は平井氏について、

市と縁もゆかりもなかった候補(「朝日新聞デジタル」2月9日

と形容し、

敗れた平井陣営は、無所属に加え、立憲民主、共産、西東京・生活者ネットワークの市議12人が支える「野党統一候補」として、国政選挙を占う構図で戦った。逗子市長12年の手腕を見込んで平井氏に出馬を頼み込み、「ヘッドハンティングしてきた」と街頭で訴えた。(同)

と報じている。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第112回 支えてくれる本

作家
村上政彦

 僕は小説に救われた。小説がなかったら、いまの僕はない。これは本に救われたということでもある。本がなかったら、いまの僕はない。
『病と障害と、傍らにあった本。』は、文字通り、病や障害をかかえながら、本に支えられ、救われた人々のエッセイを収録している。
 感音性難聴、潰瘍性大腸炎、筋ジストロフィー、全身性エリテマトーデス(膠原病)、鬱病、てんかん、双極性障害、脳梗塞による高次機能障害、原田氏病、頸髄損傷の妻の介護をする夫、ALSの母親の介護をする娘――いずれも当事者にしか分からない苦しみをかかえた人々の言葉が並んでいる。
 僕も家族に障害者がいるし、自分にも持病があるので、少しは執筆者の気持ちが分かるつもりだ。
 先日、勤務している大学の、今期の最終講義で、この本から、岩崎航という詩人のエッセイを取り上げた。岩崎は1976年に宮城県で生まれた。3歳のころ、筋ジストロフィーを発症する。 続きを読む

「共産党偽装FAX」その後―浮き彫りになった体質

ライター
松田 明

ピタリと止まった意見FAX

 日本共産党の大阪府幹部(阪南地区委員会副委員長)が、公明党支持者に成りすまして10数人の公明党大阪市議に「広域行政一元化条例への反対」を要求する偽装FAXを送り付けていた事件。
 公明党市議がツイッターに現物の画像をアップし、波紋が広がりはじめると、共産党阪南地区委員会はホームページ上に〈公明党大阪市議への「要望書」の送付について〉(3月21日)という「声明」を発表。この偽装工作をやったのが矢野忠重副委員長(当時)であることを認めた。
 この矢野忠重氏は過去25年間、泉大津市長選挙、大阪府議会議員選挙、3回の衆議院議員選挙に、いずれも共産党の推薦/公認として立候補している人物。
 ことと次第では衆議院議員になっていた共産党の地元の〝大物〟が、他党の「40年来の支持者」を詐称し、10数人の議員に宛てて〝賛成したら今後一切投票しない〟と脅して、議会での採決を曲げるように迫っていたわけである。 続きを読む