投稿者「web-daisanbunmei」のアーカイブ

2020年の政治をふりかえる(与党編)

ライター
松田 明

危機が明らかにしたもの

 自公連立政権にとって2020年は、まちがいなく2012年末の政権復帰以降でもっとも〝危うい〟1年となった。
 とともに、未曽有の危機のなかで、2つのことが一層鮮明になった1年でもあった。1つは、自民党単独政権ではなく公明党との連立を組んできたことの成果。もう1つは、自民党と公明党の価値観の違いである。 続きを読む

2020年の政治をふりかえる(野党編)

ライター
松田 明

甘かった感染拡大への認識

 新型コロナウイルスのパンデミックという歴史的な災禍に世界中が塗りつぶされた2020年が暮れようとしている。
 未曽有の混乱のなかで、日本の政治は国民の生命とくらしを守るために、どのように機能し何を残したのか。主要政党のトピックとなった動きをふりかえってみたい。
 まずは「野党編」から。 続きを読む

特集⑰ 逮捕された山崎正友――裁判所が断罪したペテン師

ライター
青山樹人

悪事が露見した「正」の活字

 顧問弁護士でありながら創価学会本部を欺き続けていた山崎正友は、1979年9月頃、法的にも重大な背信行為をおこなっていた。
 ひとつには、脱会して檀徒となった者や正信会僧侶と連携して、自身が顧問を務める創価学会に対して「特別財務返還訴訟」を起こさせたことだ。 続きを読む

書評『東北のチカラ』――18人の識者が創価学会を語る

ライター
本房 歩

震災が変えた〝創価学会観〟

 東日本大震災から10年になろうとしている。
 震災は、それ以前から抱えていたさまざまな地域の課題や限界を、一気に可視化したものでもあった。産業の衰退。過疎化。高齢化と後継者不足。経済格差。教育格差。
 それは単に「東北」が抱えていた問題というより、多かれ少なかれ日本全体が抱えていたものでもある。また、日本は世界のなかでも超高齢化社会の先頭を走っている。
 だからこそ、この10年の東北の困難と、それをなんとか打開しなければという悪戦苦闘は、そのまま日本と世界の挑戦の〝最先端〟ともなってきた。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第103回 原発ラプソディー

作家
村上政彦

 僕は、「脱原発社会をめざす文学者の会」の事務局長をしている。会長は、日本文壇の長老・加賀乙彦さんで、昨年90歳を迎えられた。しかし思考もシャープだし、昨年だけで3冊の著作を刊行するという健筆ぶりで、この人のように歳を重ねたいとおもう尊敬する先輩だ。
 この会は、名称はいかめしいが、活動は、けっこうゆるい。それを不満におもう人もいるぐらいだ(なにしろ、だらしないこの僕が、事務局長が務めていられるのだから)。まず、政治活動はやらない。
 では、なにをやるかといえば、福島の被災地を視察したり、話を聞きたいとおもった人を招聘して講演会をやったり、会員がおもいおもいの文章を書いて会報を出したり、なにより文学者としていちばん大切な作品を書く作業に努める。 続きを読む