投稿者「web-daisanbunmei」のアーカイブ

連載エッセー「本の楽園」 第111回 バイトやめる学校

作家
村上政彦

 僕は小説家としてデビューするまで、かなりいろいろなバイトをやった。雇うほうはバイトだとおもっていないかもしれないが、働いている僕は、小説を書くために生活費を稼いでいるのだから、それは正業ではなく、バイトでしかなかった。
 だから、数日でやめた仕事もあったし、やりだしたらおもしろくて1年半続いた仕事もあった。
 小説家としてデビューして、編集者から「3年頑張れば専業作家になれる」といわれた。まだ出版業がなんとか成り立っていた33年前のことである。いま作家デビューすると、編集者は最初に、「仕事を辞めてはいけない」と助言する。これは出版界の現在を見れば、当然のことだ。
 好きなことを仕事にして、生活費を稼いで生きていくことは、誰もが見る夢。しかし夢を現実にするのは、そーとー難しい。僕の場合、小説を書くことと、そこから発生することが仕事になっているので、夢を叶えているといっていい。感謝をささげる人がいれば、素直に感謝したい。 続きを読む

特集㉗ 法主絶対論という邪義——宗開両祖に背く珍説

ライター
青山樹人

山崎正友に頭を下げた日顕

 日蓮正宗内では、もう一つ、衝撃の〝露見〟があった。
 C作戦発動の直後、日顕が山崎正友に、

あの時は、ウソツキと言って悪かった。勘弁してください

と伝言したという事実が暴露されたのだ。
 山崎は、日顕から「ウソツキ」と言って遠ざけられるや、日顕が相承を受けていないニセ法主だと週刊誌に連載して攻撃。正信会一派に裁判を起こさせた張本人である。
 しかも、弁護士でありながら億単位の恐喝事件を起こし、当時は最高裁への上告中とはいえ、すでに一審で懲役3年の有罪判決を受けていた人間だ。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第110回 小川洋子の小説

作家
村上政彦

 僕は1987年に福武書店(現ベネッセ)主宰・『海燕』新人文学賞をもらって作家デビューした。同時受賞者が吉本ばななだった。その数回あとの受賞者に小川洋子がいた。当時、お世話になっていた編集者の寺田博さんが、ある文壇酒場で、「ダイヴィングプール」という短篇を褒めていた。
 僕はそれで小川洋子という作家を知ったのだが、何かのパーティーで遠くから見かけただけで、面識はない。それでも僕が信頼している編集者が褒めていたこともあって、ずっと注目していた。
 彼女はやがて芥川賞を受けて、ベストセラーも出し、人気作家となった。最近では国際的な文学賞の候補にも名を連ねている。『海燕』新人賞の同窓としては(彼女はそうおもっていないかもしれないが)、慶祝である。 続きを読む

偽装FAX送った共産党―過去3回の衆院選候補者

ライター
松田 明

「40年来の支持者より」

 さる3月16日、10数人の公明党大阪市議会議員宛てに、あいついで1枚のFAXが届いた。手書きの文字で文面はどれも同じ。

広域行政一元化条例に
反対して下さい。
賛成したら公明党に今后一切
投票しません。

40年来の支持者より。

 差出人は匿名で「40年来の支持者」と名乗っている。なるほど、ふつうは「今後」と書くところを「今后」と書くなど、年輩の人の筆跡を思わせる。 続きを読む

特集㉖ 頓挫した日顕の謀略——「食法餓鬼」の行状

ライター
青山樹人

情報公開をした創価学会

 創価学会側が混乱に陥ることを狙って、日蓮正宗はあえて1990年の年末ギリギリに不意打ちで謀略を仕掛けた。
 だが、創価学会の対応は素早かった。
 総講頭罷免がマスコミ発表された直後には、全国各地で緊急の会合がもたれ、一連の経過について発表された。
 学会本部は、会員への情報公開に踏み切った。宗門との間でのやりとりを包み隠さず公表し、何が起きているのかを率直に伝えたのである。
 不安と緊張をにじませて続々と会館に集っていった全国の学会員は、帰路には爽やかな表情で会館をあとにした。数年来、池田SGI会長から深い精神性を学んでいた会員たちは、即座にことの真相を理解したのだった。 続きを読む