第46回 正修止観章⑥
[3]「2. 広く解す」④
(6)「2.6. 互発を明かす」②
前回は「2.6. 互発を明かす」の段の途中までを解説した。「互発」には九双七隻(くそうしちせき)があり、九双は、次第・不次第、雑・不雑、具・不具、作意・不作意、成・不成、益・不益、久・不久、難・不難、更・不更であり、七隻は三障・四魔を指す。前回は、このなかで最初の「次第・不次第」のなかの「法の不次第」の途中までを解説した。そこでは、十境それぞれがそのまま法界であることを洞察することを明らかにしており、病患がそのまま法界であることまでを紹介した。今回は第四の業相の境から説明する。 続きを読む