キャリアと出産の間で揺れるプリンシパル
西野麻衣子は、ノルウェーで一番有名な日本人だ。名門ノルウェー国立バレエ団で、東洋人初のプリンシパルとなり、今や永久契約ダンサーともなった。
この映画は、新聞記事で麻衣子のことを知ったという、ノルウェーの女性監督オセ・スベンハイム・ドリブネスによる70分のドキュメンタリーである。 続きを読む
西野麻衣子は、ノルウェーで一番有名な日本人だ。名門ノルウェー国立バレエ団で、東洋人初のプリンシパルとなり、今や永久契約ダンサーともなった。
この映画は、新聞記事で麻衣子のことを知ったという、ノルウェーの女性監督オセ・スベンハイム・ドリブネスによる70分のドキュメンタリーである。 続きを読む
大人になりたくなかった。二十歳になるのが憂鬱だった。若いというのは、せつないことでもあるのだ。そういうとき、こんな大人にならなってもいいかな、とおもう人がいた。そのうちの1人が、J・J――植草甚一だった。 続きを読む
いささか刺激的な書名ではあるのだが、非常に丁寧に、そして誠実に作られた書物だというのが、読み終わっての率直な感想である。
ちなみにカバーの折り返しには、
これは勝ちたいリベラルのための真にラディカルな論争書だ。
ともある。 続きを読む
パトリシア・ハイスミスという作家の名前を聞いて、すぐに作品名が出てくる人は、かなりの文学通か映画ファンだろう。
彼女には代表的な長編が3つあり、1つは『見知らぬ乗客』(1950年)、1つは『太陽がいっぱい』(1955年)。前者は次の年にヒッチコックによって映画化され、後者はいうまでもなく名優アラン・ドロンを一躍スターダムに押し上げた映画となった。 続きを読む
中国では年間20万人もの子どもが誘拐されているという。これは2013年に中国中央人民放送が発表したものなので、実際より控えめな数字ではないかと言われている。背後にあるのは子どもを売買する犯罪組織だ。
中国公安部には誘拐対策の専門部隊があり、ソーシャル・ネットワークなどを駆使して子どもを捜す市民団体もある。人民警察は2011年だけで8660人の子どもを救出した。 続きを読む