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連載エッセー「本の楽園」 第5回 J・J氏のダンディズム

作家
村上政彦

 大人になりたくなかった。二十歳になるのが憂鬱だった。若いというのは、せつないことでもあるのだ。そういうとき、こんな大人にならなってもいいかな、とおもう人がいた。そのうちの1人が、J・J――植草甚一だった。 続きを読む