社会」カテゴリーアーカイブ

〝女性が働く〟が当たり前の時代に

少子化ジャーナリスト
白河桃子

働く女性の裾野を広げる成長戦略

 アベノミクスの成長戦略では、女性活用に焦点をあてています。「社会のあらゆる分野で2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上にする」「すべての上場企業で役員に1人は女性登用」といったことが目標とされていますが、私はここで1つ抜け落ちている問題があると思っています。それは、これからは働きたい女性も働きたくない女性も、働かなければいけない時代になっていくということです。 続きを読む

コンクリートの巨大堤防では生命の尊厳は守れない

東北大学大学院教授
安田喜憲

 甚大な被害をもたらした東日本大震災――「いのちを守る森の防潮堤」を被災地につくるべく奔走してきた安田氏に話を聞いた。

人びとの心に共感を広げる「森の防潮堤運動」

 私は現在、「森の防潮堤」の実現を広く訴えています。しかし宮城県には、巨大なコンクリートの防潮堤を構築する計画があり、それに「待った」をかけてくれたのが、公明党の太田昭宏国土交通大臣です。 続きを読む

1人ひとりの粘り強い対話が平和の万波を呼び起こす

現代美術・映像作家/芸術平和学研究者
田中 勝

人類は核なき世界を実現できるか。芸術平和学を研究する田中氏に聞いた。

原爆製造の地で平和展を開催

 若いころから「自分だけにしか表現できない作品をつくりたい」と願っていた私は、28歳のとき、サンフランシスコの「国際美術展」へ出展する機会に恵まれました。会場でスピーチを求められた私は、父の被爆体験を語りました。
 スピーチを終えると、1人の女性が涙を流しながら駆け寄ってきたのです。 続きを読む

「四日市学」で伝える環境教育

三重大学理事/副学長
朴 恵淑

環境問題を学術的アプローチからみる「四日市学」とは。

環境優先の価値観に転換すべき

 地球上に存在する生物は3000万種といわれ、現在、確認されているだけで178万種。そのうち毎年約4万種、1時間あたりにすると4種が消滅しています。 続きを読む

軽減税率導入の必要性と改正介護保険制度の問題点

淑徳大学教授
結城康博

消費増税には軽減税率の導入を

 2014年4月から消費税が8%となり、その後、2015年秋には10%に消費税が引き上げられる予定です。その際、軽減税率を導入するかどうかが問題となっています。 続きを読む