袖にされた日本共産党
今夏の参院選について、立憲民主党は日本共産党との「政権協力」合意は見送り、1人区での候補者一本化も〝限定的〟におこなうことを決めた。
両党は昨年の衆院選を前に、もし立憲民主党が過半数を獲得した場合の政権について、日本共産党と〝限定的な閣外協力〟をすることを党首間で合意していた。
だが、野党第一党が国家観も憲法観も安全保障政策も異なる日本共産党と「政権協力」まで至ったことに有権者は失望。その結果、立憲民主党と日本共産党がそろって議席を減らし、立憲民主党は党創設の執行部が退陣する最悪の事態となった。
新執行部を率いることになった泉健太代表は、共産党との「政権協力」は衆院選で終わった話という認識を示し、本年1月のNHK番組でも、
立民の政権を構成する政党には共産党は想定にない(「日本経済新聞電子版」1月9日)
と明言。「政権協力」は既に存在しないという就任以来の見解を重ねて示した。 続きを読む