特集㉛ 広宣流布の新しい扉——創価学会が御本尊を制定

ライター
青山樹人

 この記事は『新版 宗教はだれのものか 三代会長が開いた世界宗教への道』(青山樹人著/鳳書院)の発売にともない「非公開」となりました。
 新たに「三代会長が開いた世界宗教への道(全5回)」が「公開」となります。

「三代会長が開いた世界宗教への道」(全5回):
 第1回 日蓮仏法の精神を受け継ぐ(4月26日公開)
 第2回 嵐のなかで世界への対話を開始(5月2日公開)
 第3回 第1次宗門事件の謀略(5月5日公開)
 第4回 法主が主導した第2次宗門事件(5月7日公開)
 第5回 世界宗教へと飛翔する創価学会(5月9日公開)

WEB第三文明の連載が書籍化!
『新版 宗教はだれのものか 三代会長が開いた世界宗教への道』
青山樹人

価格 1,320円/鳳書院/2022年5月2日発売
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→セブンnet
第三文明社 公式ページ
 

芥川賞を読む 第4回 『妊娠カレンダー』小川洋子

文筆家
水上修一

女性の身体感覚を、的確な文体で描き切る

小川洋子著/第104回芥川賞受賞作(1990年下半期)

現代社会の〝生の希薄さ〟

 第104回芥川賞の受賞作『妊娠カレンダー』は、タイトルから想像されるように、妊娠を題材とした観察日記形式の小説だ。だが、そこで描かれている妊娠には、祝祭的要素は何もない。新しい生命が誕生する感動も喜びもない。代わりに、妊娠という原始的で奇妙な生理現象に対する不安と恐れ、そして嫌悪のようなものさえ感じる。 続きを読む

〝3勝〟でも追い込まれた枝野代表―生殺与奪を握った共産党

ライター
松田 明

「想定を上回る逆風」

 4月25日に投開票された3つの国政選挙は、いずれも野党系候補が当選した。
 まず、元農水相(自民党を離党)が在宅起訴された衆議院・北海道2区の補選では、自民党が候補擁立を見送り。野党統一候補(国民、社民、共産道委員会推薦)となった立憲民主党の元職が、維新の候補らを破って当選した。
 立憲民主党の参議院幹事長だった羽田雄一郎氏の急死に伴う参議院長野補選では、立憲民主党が羽田氏の実弟を擁立(共産、国民民主、社民推薦)。事実上の「弔い合戦」となり、自民党の候補(公明推薦)を破って当選した。
 公職選挙法違反で有罪が確定した河井案里氏の当選無効による参議院広島再選挙では、「政治とカネ」をめぐる有権者の憤りと不信感が根強く、諸派「結集ひろしま」新顔の元キャスター(立憲、国民、社民推薦)が自民党の新人(公明推薦)を破って当選している。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第113回 僕らが向かう先は――

作家
村上政彦

 知人の精神科医と話をしていたら、新型コロナウイルスが話題になって、彼は、この4、5年は、いまのような状態が続くだろう、もし、ワクチンが世界的なパンデミックを鎮静化させても、僕らは、新型コロナウイルスが現れる前と同じ生活に戻ることはできないだろう、と言っていた。
 僕は、彼の言い分を聴きながら、これから僕らはどこへ向かえばいいのかを考えていた。そのとき、手に取ったのが、見田宗介(みた・むねすけ)の『現代社会はどこに向かうか』だった。この本が書かれたのは、2018年だから、まだ新型コロナウイルスの影もない。しかし彼の思索は、厄介なウイルスと一緒に生きなければならない僕らにとっても、とても役に立つと思う。 続きを読む

「生理の貧困」打開へ――女性の声受けとめた公明党

ライター
松田明

5人に1人が困難抱える

 東京都品川区立の小中学校で、この4月から女子トイレに無償の生理用品の設置がはじまった。
 これは防災備蓄用品のひとつとして区が保管していたもののうち、交換期限が近づいているものを有効活用したもの。
 世界的にも〝生理の貧困〟への啓蒙と取り組みがはじまっているなか、3月18日に公明党の伊藤こういち都議と品川区の公明党女性区議たちが品川区の濱野健(はまの・たけし)区長に申し入れしたことがきっかけだった(「コレカラしながわイノベーション」3月19日のツイート)。
 この品川区の取り組みは各メディアでも大きく報道された。 続きを読む