コラム」カテゴリーアーカイブ

クラピッシュ監督の〝3部作〟がついに完結――映画評『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』

ライター
倉木健人

役柄と一緒に大人になった俳優たち

 JFK(ジョン・F・ケネディ国際空港)から車で西に向かうと、やがて19世紀に竣工した巨大なブルックリン橋にさしかかり、右手前方の彼方にエンパイアステートビルの尖塔が見えてくる。それは旅人の誰もが「ああ、ついにニューヨークに着いたのだな」と実感する瞬間だ。 続きを読む

「東山魁夷と日本の四季」――山種美術館での没後15年記念展を観る

ジャーナリスト/編集者
東 晋平

国賓が最初に目にする日本の景色

 東京・広尾の山種美術館で開催されている「東山魁夷と日本の四季」展を観てきた。山種美術館は昭和41年(1966年)に日本で最初の日本画専門の美術館として創設され、竹内栖鳳の『班猫』(重要文化財)、速水御舟の『炎舞』(同)など、人気の高い近代日本画を所蔵していることで知られている。 続きを読む

選挙最終盤――「自民圧勝」の予測をどう考えるか

ライター
青山樹人

各メディアが出した衝撃の予測

 第47回衆議院選挙の投票日(12月14日)の1週間前、やや衝撃的な「情勢予測」が発表された。 続きを読む

戦時下の「獄死」から70年。世界へ広がった牧口常三郎の理念

ライター
青山樹人

新渡戸稲造が序文を寄せる

 2014年11月18日――。メディアが安倍首相の衆議院解散発言に揺れていたこの日は、じつは創価学会(当時は創価教育学会)の初代会長・牧口常三郎の「獄死」から70年目にあたる日でもあった。 続きを読む

「12.14総選挙」――選挙の先に待っている3つのこと

ライター
青山樹人

争点なきどころか非常に重要な選挙

 安倍首相は消費税率10%引き上げ時期を1年半延期することを表明し、衆議院を解散。本日12月2日公示、14日投開票という総選挙が始まった。
 野党各党は「アベノミクス失敗隠し解散」「大義なき解散」等と批判を強め、マスコミも「争点なき選挙」と評している。
 しかし、この総選挙の先、つまり明2015年以降の政治日程や、政治が取り組まなければならないいくつもの難題を考えると、じつは有権者にとっては非常に重みのある選挙だと言わざるを得ない。 続きを読む