領土問題や歴史認識で展望を描けない日本外交。社会不安から一部若者によるヘイトスピーチも広がる。対立と分断を乗り越えていく共生の思想を松本氏に聞いた。
お互いの共通点を探る
私は2006年に『日・中・韓のナショナリズム 東アジア共同体への道』(第三文明社刊)を執筆しました。同書の冒頭で私は、「世界経済のグローバル化は国家間の対立解消には向かわず、自国の権益を守ろうとするがゆえに、かえって内向き志向を強めてナショナリズムが険しさを増していく」とナショナリズムのもつ危険性を指摘しました。 続きを読む
領土問題や歴史認識で展望を描けない日本外交。社会不安から一部若者によるヘイトスピーチも広がる。対立と分断を乗り越えていく共生の思想を松本氏に聞いた。
私は2006年に『日・中・韓のナショナリズム 東アジア共同体への道』(第三文明社刊)を執筆しました。同書の冒頭で私は、「世界経済のグローバル化は国家間の対立解消には向かわず、自国の権益を守ろうとするがゆえに、かえって内向き志向を強めてナショナリズムが険しさを増していく」とナショナリズムのもつ危険性を指摘しました。 続きを読む
テクノロジーが導く新たな世界の構造――現在のレイヤー(層)化した世界を読み解き、未来像を探る。
今、新しい世界の構造がつくられようとしています。
近著『レイヤー化する世界』を上梓したきっかけは、20代の若い世代が新しい世界観を皮膚感覚的に理解してはいるものの、具体的な裏付けがないと思ったからです。 続きを読む
多忙な現代。つい眠りを削って無理をしがちだ。しかし、睡眠不足が重い病気や対人関係の悪化につながったら……。睡眠が人体に及ぼす影響について、ベストセラーとなった『あなたの人生を変える睡眠の法則』の著者、菅原洋平氏に話を聞いた。
近年の研究では、睡眠不足が5大生活習慣病(がん・脳卒中・心臓病・糖尿病・精神疾患)に密接に関わっていることが分かってきまし」た。きっかけとなったのは、1999年に発表された、アメリカ・シカゴの女医たちが行った調査結果です。 続きを読む
「ストレス社会」と呼ばれる現代社会。職場でのストレス原因は、それぞれが持つ〝思考のクセ〟にあると木村英一氏は指摘する。
何事も問題に直面したとき、その原因を知ることが問題解決への近道になります。では職場におけるストレスの原因とは何でしょうか。一見すると嫌な仕事、嫌な上司、嫌な顧客などがストレスの原因だと考えがちですが、実はそうではありません。 続きを読む
貧困や雇用の問題など時代の変化に不安を覚える若者は多い。一方だからこそ、「しっかり年金の保険料を納めていくべき」と考える人がいる。行政経験を生かし、実践的な教育を行っている増田雅暢氏に〝年金の今〟を聞いた。
65歳以上の高齢者人口が3000万人を突破し、今ほど年金制度に対する国民的関心の高い時代はないと思います。その一方で、年金の仕組みが国民に正しく理解されていないために、「将来、年金制度がなくなってしまうのではないか」といった破綻論が世の中にはびこっています。
その最たるものが「未納率」の問題です。 続きを読む