若者の生きづらさの問題を、「教育」から「仕事」へのアクセス(接続)から読み解く。
不安定な雇用が殺伐とした社会を生み出す
これまで仕事と家庭と教育の関係について研究を続けてきました。90年代以降、仕事や暮らしの責任が、過剰に個人へと押しつけられる「個人化された能力主義」が社会全体に蔓延していることを懸念しています。行き過ぎた自己責任論が、人びとの心に嫉妬や憎しみなどの負の感情を呼び起こし、社会全体を分断しているように感じるのです。 続きを読む
若者の生きづらさの問題を、「教育」から「仕事」へのアクセス(接続)から読み解く。
これまで仕事と家庭と教育の関係について研究を続けてきました。90年代以降、仕事や暮らしの責任が、過剰に個人へと押しつけられる「個人化された能力主義」が社会全体に蔓延していることを懸念しています。行き過ぎた自己責任論が、人びとの心に嫉妬や憎しみなどの負の感情を呼び起こし、社会全体を分断しているように感じるのです。 続きを読む
米国のデイヴィッドソン教授によると、これから20年後、65%の人は現在では存在しない仕事に就いているそうです。つまり、我々の生きる時代は、極めて激しい変化に見舞われることだけは確実で、予測なんておこがましくてできません。
とはいえ、ある程度言えることもある。先進各国はグローバリゼーションへの対応が課題になっていますが、日本の場合には人口減少という大問題が付加されてきます。 続きを読む
日本の学生は、中学、高校、大学と10年近くも英語を学びます。その中の何割の人が英語を話し理解できるようになるのでしょうか。 続きを読む
英語を学ぶ際に、まず心がけるべきことについて、渡辺武達教授に聞いた。
近年、多くの企業の昇進条件にTOEICなどの語学力試験が課されるようになりました。グローバルに展開する企業のなかには、英語を社内公用語とするところも出てくるなど、英語習得に対する日本人の意欲は高まる一方です。しかし、英語を学び、自らの生活にどう生かしていくのかという思想性が、十分に議論されていないことは非常に残念です。 続きを読む
<シリーズ 文化芸術を考える③>
情報化社会の背景には、今や世界に広がりつつある日本特有の文化があった。そこから社会の変化を読み解いていく。
ここ15年ほどの間で携帯電話やインターネットが普及し、情報技術が全面化しました。その中で〝情報技術が社会を変える〟ということが数多く語られてきました。
まず、この考えには前提とされる社会像があります。それはアメリカを中心とした欧米近代における〝個人を強くする〟というストーリーです。 続きを読む