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シリーズ 文化芸術を考える③――「日本発の文化で世界とつながる」

批評家
濱野智史

<シリーズ 文化芸術を考える③>
情報化社会の背景には、今や世界に広がりつつある日本特有の文化があった。そこから社会の変化を読み解いていく。

情報技術の上に存在する多様な文化

 ここ15年ほどの間で携帯電話やインターネットが普及し、情報技術が全面化しました。その中で〝情報技術が社会を変える〟ということが数多く語られてきました。
 まず、この考えには前提とされる社会像があります。それはアメリカを中心とした欧米近代における〝個人を強くする〟というストーリーです。 続きを読む

【コラム】「私が不幸なのは誰かのせい」という思考スタイルの不幸

フリーライター
前原政之

在日バッシングと生活保護バッシングに通底するもの

 在日韓国・朝鮮人へのヘイトスピーチ(憎悪表現)をくり返す右派系市民グループの台頭と、いわゆる「生活保護バッシング」の激化が、ほぼ時を同じくして起きた。このことは、偶然とは思えない。2つの動きの担い手たちが人員的にどれくらい重なっているかはわからないが、心情的には同根だと思うからだ。 続きを読む