社会」カテゴリーアーカイブ

不確実な時代の「うわさ」と個人の関係を考える

中央大学教授
松田美佐

 人々はなぜ「うわさ」を好み広げるのか。「うわさ」は私たちの暮らしに、どのような影響をもたらすか。人間や社会を「うわさ」から読み解く。

「うわさ」は最も古いメディア

 もともと大学で社会心理学を学んでいた私は、メディアの仕組みや人間のコミュニケーションに興味があり、自然と「うわさ」の持つ特性に関心を抱くようになっていました。
 人間が手にした「最も古いメディア」と呼ばれるうわさは、新聞やテレビが普及しようとも、携帯電話やインターネットが世界中で利用される時代が訪れても、いまだに廃れることなく存在し続けています。 続きを読む

LGBTの社会的包摂を進め多様性ある社会の実現を

京都産業大学法科大学院教授
渡邉泰彦

 LGBT(性的少数者)の抱える問題から、多様性ある社会について考える。

LGBTとは

 近年、LGBT(※1)と呼ぼれる性的少数者の問題に社会的関心が寄せられるようになりました。日本では全人口の約5%、660万人ほどの性的少数者が暮らしていると推定されています。 続きを読む

患者の〝生きる力〟を蝕む近藤誠医師の「がん放置療法」

医師
押川勝太郎

 がんの放置が何をもたらすか――。がんの治療の現場で、日々〝患者の命〟と向き合う医師から見た、近藤誠医師の主張の虚実と問題点に迫る。 続きを読む

日本はブラック企業のない社会を目指せ

NPO法人「POSSE」代表
今野晴貴

 ブラック企業はそこで働く被害者のみの問題ではなく、日本社会全体を衰退に導くものと語る今野氏に話を聞く。 続きを読む