「共産党はシロアリ」
民進党の前原誠司代表は、同党がまだ民主党だった2015年秋に出演した読売テレビの番組で日本共産党との選挙協力について問われ、このように否定的見解を語った。
共産党とはまったく違う。私は京都なので、非常に共産党が強いところで戦ってきた。共産党の本質はよく分かっているつもりだ。シロアリみたいなものだ。ここと協力をしたら土台が崩れる。(産経新聞2015年11月14日)
民進党の前原誠司代表は、同党がまだ民主党だった2015年秋に出演した読売テレビの番組で日本共産党との選挙協力について問われ、このように否定的見解を語った。
共産党とはまったく違う。私は京都なので、非常に共産党が強いところで戦ってきた。共産党の本質はよく分かっているつもりだ。シロアリみたいなものだ。ここと協力をしたら土台が崩れる。(産経新聞2015年11月14日)
このところ、選挙で日本共産党が議席を増やしています。しかしそれは、共産党への理解が深まったというよりもむしろ、多くの人が共産党の実態を知らないからだと私は見ています。それでは、共産党の実態とはいったいどのようなものなのでしょうか。
共産党は1922年、コミンテルン(共産主義インターナショナル)日本支部として発足しました。要するに、旧ソ連の出先機関です。普通の政党は、自国の国民が自国を良くするために集団を形成します。共産党はそうではないのです。 続きを読む
僕は10代の半ばから小説を書き始めた。最初はごく普通の小説を書いていたが、やがてヨーロッパの前衛文学の影響を受け、前衛的な作品に手を染めるようになった。22、3歳のころ、『Mariee’s sample』という作品を書いた。
Marieは、マリーという女性の名と、フランス語の花嫁(Mariee)のダブルミーニングで、ある男の妻になった女性を描いた。ただ、さっき断ったように前衛的な作品で、普通の小説ではない。マリーというひとりの女性の持ち物を写真に撮り、それにキャプションをつけて、カタログ雑誌のように読めるつくりだった。 続きを読む
いつのことだったか、あるアーティストがパレスチナの分離壁に絵を描いた、とニュースで知った。壁に描かれた切り取り線と鋏には、政治的なメッセージが込められているように見える。
へー、なかなかおもしろいじゃないか――僕は、バンクシーという、グラフィティ・アーティストとして活躍する覆面作家を、気になるもののリストに登録した。それからときどきメディアがバンクシーを取り上げると、犬が音のするほうへぴくっと耳を動かすように、彼の動向に注意をはらうようになった。 続きを読む
私たちは単なる想定外の〝悪夢〟を見ているのか。それとも、冷静に対峙すべき〝新しい時代の課題〟と向き合わされているのか。
2016年11月8日。米国はもとより日本を含む諸外国のメディアの大勢は、史上初の女性大統領が米国に誕生することを確信し、その瞬間を固唾をのんで見守っていた。
聖教新聞外信部副部長の光澤昭義記者も、民主党ヒラリー陣営の集まるニューヨークのジェイコブ・ジャビッツ・コンベンション・センターで、その時を待っていた1人である。
だが、開票が進むにつれ、場内は異様な空気に包まれた。ホワイトハウスの第45代の主人となったのは、共和党のドナルド・トランプだった。 続きを読む