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「助けて」の心が生み出す新たな社会

NPO法人 北九州ホームレス支援機構理事長
奥田知志

 25年に及ぶホームレス支援の活動から見えた本当の絆の在り方とは何か。「助けて」と言える社会を見据え、その基盤となる思想を語る。

「絆は傷を含む」という覚悟に立つ

 ホームレス支援や困窮者支援の活動を通じて感じることは、「努力が足りない」「怠けている」といった「助けられる側」への自己責任論とともに、「助ける側」に向けても「助けるなら最後まで自分ひとりの責任でやりなさい」という自己責任論があることです。このような自己責任論がある中では、助けることのハードルが上がり、おいそれと人助けなんてできなくなってしまいます。 続きを読む

【2014新春座談会】日本・韓国・中国のこれからを語る

脳科学者・茂木健一郎
現代美術家・宮島達男
明治大学法学部助教・金惠京
日本学術振興会特別研究員・三浦瑠麗

 日中韓の東アジアの関係では批判的な声ばかりが目立つが、アジアの時代を迎える中で東アジアの安定はより一層重要性を高めていく。批判ではなく提案と行動で、2014年の東アジアのビジョンを描き出す。 続きを読む

日中韓の緊密な連携こそ 東アジアに平和と安定をもたらす

明治大学助教
金惠京

 尖閣諸島問題や竹島問題、従軍慰安婦問題など、いまだかつてない不安定な状況下におかれる日中韓関係。3ヵ国の関係改善に向け、これから目指すべき道とは。

共通の歴史教科書づくりを

 日本外交の展望を開いていくためには東アジア全体の平和と安定を目指していく必要があります。そのためには北朝鮮問題の解決は避けて通ることのできないテーマです。まず前提となるのが日中韓3ヵ国の緊密な連携です。ところが状況は思わしくありません。 続きを読む