イデオロギー」タグアーカイブ

公明党、次の50年への課題と展望(下)――「対決」の政治から「対話」の政治へ

ライター
青山樹人

冷戦終結とイデオロギー政党の凋落

 結党以来50年の歴史のなかで、公明党は既に4分の1の歳月を自民党との連立与党として過ごしている。
 2014年末の総選挙では、史上最低の投票率のなかで公明党は前回より得票を30万票増やし、現行の選挙制度下では最高の議席を獲得した。NHK出口調査によれば同党を投票先に選んだ無党派層の割合も前回より3ポイント増えており、連立政権における公明党への評価と期待が国民有権者のあいだに高まっていることを裏づけている。 続きを読む

ヘイトクライムの根を考える――新しい物語の必要性

ライター
青山樹人

日本に向けられた国際社会の厳しい目

 この夏、国連から日本政府に対し、相次いで〝勧告〟がなされた。
 7月には、拷問禁止・表現の自由などに関する国連人権規約委員会が、ヘイトスピーチなど人種や国籍差別を助長する街宣活動を禁止し、犯罪者を処罰するよう日本政府に勧告した。
 さらに8月には国連人種差別撤廃委員会が、ヘイトスピーチを行う個人や団体については、捜査をし、場合によっては起訴すべきであり、法整備を急ぐべきだと重ねて勧告した。 続きを読む

【2014新春座談会】日本・韓国・中国のこれからを語る

脳科学者・茂木健一郎
現代美術家・宮島達男
明治大学法学部助教・金惠京
日本学術振興会特別研究員・三浦瑠麗

 日中韓の東アジアの関係では批判的な声ばかりが目立つが、アジアの時代を迎える中で東アジアの安定はより一層重要性を高めていく。批判ではなく提案と行動で、2014年の東アジアのビジョンを描き出す。 続きを読む