投稿者「web-daisanbunmei」のアーカイブ

分かたれた者たちが結ばれていく美しい衝撃作――映画『追憶と、踊りながら』

ライター
倉木健人

※このコラムには、2015年5月23日公開 映画『追憶と、踊りながら』のストーリーなど内容についての記述があります。

通訳を介して進行する映画

 李香蘭こと山口淑子の歌う「夜来香」が聴こえ、少し古いデザインの壁紙がフレームの中を流れていく。
 原題の「Lilting」には、軽妙にリズミカルに動かす、というようなニュアンスがある。ともすれば硬直し動きを止めてしまう人間たちに対し、ホン・カウ監督は、再びリズムを与え、背中を押し、軽やかに揺り動かしていく。登場人物も、そして観ている私たちも。 続きを読む

「2015年体制」と「潮止まり」の政治状況

立命館大学大学院特別招聘准教授
西田亮介

 政治に無関心ではやり過ごすことができない時代が目前に迫っている。 続きを読む

「緑の贈与制度」を実現し、地球温暖化防止と地方創生の起爆剤に!

地球環境戦略研究機関 グリーン経済領域 主任研究員
松尾雄介

 2014年秋、国連の「IPCC」(気候変動に関する政府間パネル)が第5次統合報告書を発表した。報告書によると2050年までに、世界の温室効果ガス排出量を、現在に比べて4割から7割近く削減できなければ、地球の生態系や食糧生産に深刻な影響がもたらされると警鐘を鳴らしている。課題克服の方途を松尾雄介氏に聞く。 続きを読む

道徳と人権――道徳の教科化は人権教育拡充のチャンスだ

フリーライター
草野 亘

道徳の教科化へ・パブリックコメントの実施

 安倍政権の道徳の教科化へ向けた動きが加速化している。今年(2015年)2月4日に文科省は道徳の教科化についての改正案を提示し、3月5日までの期間でパブリックコメント(意見公募手続・意見提出制度)を実施した。 続きを読む

【シリーズ】震災からの歩み マイナスをゼロに、ゼロをプラスに――未来につながる復興を目指して

東京大学大学院教授
早野龍五

 東日本大震災から4年。不安を煽るのではなく、不安を払拭するために必要な科学の目を通して、被災地に寄り添ってきた物理学者・早野龍五氏に、話を聞いた。 続きを読む