東日本大震災」タグアーカイブ

コンクリートの巨大堤防では生命の尊厳は守れない

東北大学大学院教授
安田喜憲

 甚大な被害をもたらした東日本大震災――「いのちを守る森の防潮堤」を被災地につくるべく奔走してきた安田氏に話を聞いた。

人びとの心に共感を広げる「森の防潮堤運動」

 私は現在、「森の防潮堤」の実現を広く訴えています。しかし宮城県には、巨大なコンクリートの防潮堤を構築する計画があり、それに「待った」をかけてくれたのが、公明党の太田昭宏国土交通大臣です。 続きを読む

世界一の少子高齢社会は、こう迎え撃て! ――子ども・子育て新制度、若者、起業

認定NPO法人フローレンス代表理事
駒崎弘樹

こんにちは、ハイパー高齢社会

 米国のデイヴィッドソン教授によると、これから20年後、65%の人は現在では存在しない仕事に就いているそうです。つまり、我々の生きる時代は、極めて激しい変化に見舞われることだけは確実で、予測なんておこがましくてできません。
 とはいえ、ある程度言えることもある。先進各国はグローバリゼーションへの対応が課題になっていますが、日本の場合には人口減少という大問題が付加されてきます。 続きを読む

【コラム】「レジリエンス(復活力)」と日蓮仏法

フリーライター
前原政之

時代のキーワードとなった「レジリエンス」

 近年注目を集めている概念の1つに、「レジリエンス(resilience)」がある。
 もともとは物理学用語で、「外部から力を加えられた物質が元に戻る力」を意味する言葉。そこから転じて、いまでは幅広い分野で用いられている。 続きを読む

今、なぜ「ナショナリズムの復権」なのか

東日本国際大学准教授
先崎彰容

著者自らが語る〝ナショナリズム復権〟の本質とは――。

死生観、倫理学にまとわる問い

 拙著『ナショナリズムの復権』(ちくま新書、2013年6月発刊)を出してから、反響は、筆者の予想を大きく超えるものであった。書評が出て、講演依頼が来て、最後にはテレビの出演依頼まできた。それは完全に「予想外」の出来事であった。 続きを読む

障害者福祉の現状と展望

日本障害者協議会常務理事
藤井克徳

 閉塞感から脱け出せなかった日本の障害分野で新たな2つの道が開かれる。

死亡率2倍の背景に何が

 障害のある人(以下、障害者)にとって、衝撃的な数値が明らかになった。それは、あの東日本大震災と障害者の関係をめぐってである。障害者の死亡率が、全住民の死亡率の2倍に達したことが確定的になったのである(宮城県当局、主要メディアの調査によって)。高齢者の犠牲率の高さと合わせて、「2倍の死亡率」に込められている意味はきわめて重いものがあろう。 続きを読む