相対的貧困率」タグアーカイブ

社会保障改革こそ最大の政治課題

北海道大学公共政策大学院准教授
吉田 徹

2014年、日本の政治が目指すべきもの。

憲法改正より庶民の暮らしを論ずべき

 現在、アベノミクスと呼ばれる経済政策が奏功してか、株価が比較的堅調に推移しています。そのおかげで安倍政権の支持率も堅調に推移してきました。ひとまずは憲法問題などを封印して選挙を乗り切ってきた安倍首相ですが、政権運営に自信を深めたのか、日本版NSC(国家安全保障会議)の創設や特定秘密保護法の制定などに手を出し始めました。次はいよいよ憲法改正や、集団的自衛権といったテーマに取り組むのではないかと予想されます。 続きを読む

子どもの貧困対策は国家の成長戦略

社会運動家/反貧困ネットワーク事務局長
湯浅 誠

深刻化する子どもの貧困問題だが、子どもの貧困対策は単なる感情論だけではない。日本の重要な成長戦略として捉える視点が必要。

子どもの貧困は放置できない課題

 子どもの貧困問題の責任は子どもにはないという点では、日本中で合意がとれることだと思います。だから大人が何とかしなければいけません。
 日本の子どもの相対的貧困率は、OECD(経済協力開発機構)加盟国のなかでは、中の上くらいの高い水準に位置し、現状のままでは残念ながら減っていく方向にはありません。 続きを読む