報道の自由」タグアーカイブ

葦の髄から時評vol.18 「売られる〝作り話〟」――「いいね」を付けたページは大丈夫ですか?

ジャーナリスト/編集者
東 晋平

ストーリーありきの報道でよいのか

 日本報道検証機構が、ムスリム女性を扱った毎日新聞記事の問題を公表している。記事とは、2016年1月4日付朝刊社会面トップに大きく掲載された企画、「憲法のある風景・公布70年の今」第3回。
 都内に住む30代の日本人ムスリム女性2人が、1人は顔も実名も出し、もう1人は名前を伏せて登場する。 続きを読む

社会保障改革こそ最大の政治課題

北海道大学公共政策大学院准教授
吉田 徹

2014年、日本の政治が目指すべきもの。

憲法改正より庶民の暮らしを論ずべき

 現在、アベノミクスと呼ばれる経済政策が奏功してか、株価が比較的堅調に推移しています。そのおかげで安倍政権の支持率も堅調に推移してきました。ひとまずは憲法問題などを封印して選挙を乗り切ってきた安倍首相ですが、政権運営に自信を深めたのか、日本版NSC(国家安全保障会議)の創設や特定秘密保護法の制定などに手を出し始めました。次はいよいよ憲法改正や、集団的自衛権といったテーマに取り組むのではないかと予想されます。 続きを読む