新たに台頭した「ネット地盤」
2024年の衆議院選挙は、与党が過半数割れの少数に追い込まれただけでなく、野党第一党の立憲民主党を含め、いわゆる既存の〝組織政党〟にも逆風が吹いた。
大きな要因として、まず「SNS」を中心とした〝ネット地盤〟が台頭したことがある。
かつてSNSは若い人のツールと思われていた節があるが、コロナ禍が様相を一変させた。高齢者でもネットにはまる人が急増したのである。「令和5年高齢社会白書」によると、高齢者のネット利用は2017年から2022年で約2.5倍に増えている。
先の兵庫県知事選挙でも、若者だけでなく少なからぬ高齢者もSNSで情報収集し投票先を決めていた。
とくに30代以下では新聞やテレビを読まない/見ない人が多く、情報収集はほぼネットになっている。 続きを読む