連載エッセー「本の楽園」 第102回 ミンジュン・アート

作家
村上政彦

 韓国でもっとも有名なアートは何だろうか?
 僕は韓国・ソウルの在韓日本大使館の前に据えられた「少女像」だとおもう。韓国人はもちろん、日本人の多くが知っている。その姿は、欧米にも伝わった。
 このようなアートを、韓国では、民衆美術(ミンジュン・アート)と呼んでいる。それは――

一九八〇年代、韓国の反独裁民主化運動と呼応して生まれた美術運動であり、独裁政権の継続および急速な産業化・社会構造の変化によって顕在化した政治的抑圧と社会的矛盾を、「歴史の主体は民衆である」という立場から表現しようとしたリアリズム美術(『韓国の民衆芸術』より)

 つまり、民衆美術とは、極めて政治と関わりの深いアートなのだ。そのせいか、韓国国内でも長くアートとしては冷遇されてきた。正当に評価をされるようになったのは、1990年代になって民主政権が誕生してからだという。 続きを読む

特集⑬ 嵐のなかで生まれた学会歌――創価桜の道をひらけ!

ライター
青山樹人

学会歌を次々に発表した会長

 1970年代後半あたりから、日本の主要な出版社系週刊誌は、山崎正友の奸計に便乗しはじめた。
 今日よりもはるかに週刊誌が隆盛していた時代である。それらが毎号毎号、狂ったように学会と池田会長への誹謗中傷を書き連ねた。全国紙や中吊りの広告にも、スキャンダラスで卑劣な言葉が踊り続けた。
 寺院という場所で、袈裟衣を着た日蓮正宗の聖職者たちが、これら週刊誌を片手に大恩ある在家指導者を罵り、まじめな学会員をいじめ抜いた。まだ正体を現していなかったが、謀略の中心にいたのは顧問弁護士である。 続きを読む

核兵器禁止条約が発効へ――日本は「真の橋渡し」役を

ライター
松田 明

市民社会の努力を称える

 国連創設75周年の「国連デー」である10月24日、グテーレス事務総長は報道官声明を発表し、「核兵器禁止条約」の批准国が発効に必要な50に達したことを明らかにした。
 このなかで事務総長は、核兵器廃絶のため批准した国々に敬意を表し、条約の交渉の促進や批准においてきわめて大きな役割を果たしてきた市民社会の努力を讃えた。また、「条約発効は、これを強く求めてきた核爆発と核実験の生存者たちに報いるもの」と語った。 続きを読む

長嶺将真物語~沖縄空手の興亡 第10回 『沖縄の空手道』を発刊

父子一体で世界に羽ばたく

 1969年1月、長嶺将真は最初の海外指導に出かけた。
 すでに5年ほど前、第1号となる海外指導員をアメリカのニューヨークに送り出し、「沖縄松林流USA本部」の名称で組織化していた。以来、沖縄から次々と指導員を派遣していた。
 1967年には長男の高兆(たかよし)をオハイオ州へ送り出した。現在、松林流の海外支部の多くが北米・南米に集中するのは、こうした開拓の成果といえる。
 長嶺は最初の海外指導に70日ほどかけているが、生涯において4度の海外指導を敢行している。 続きを読む

ワクチン対策を牽引する公明党――GAVIが謝意を表明

ライター
松田 明

研究開発を「加速」させてきた

 日本経済団体連合会(経団連)は10月13日に「主要政党の政策評価2020」を発表した。
 ここでは、

 自由民主党を中心とする与党は、緊急事態宣言の発令等により国内での新型コロナウイルスの爆発的拡大を防ぐとともに、二次にわたる補正予算を成立させるなどした上で、感染症対策と経済回復の両立に取り組んでいる。さらに、ポストコロナ時代の新しい経済社会を見据え、デジタルトランスフォーメーション(DX)、テレワーク等の新しい働き方の定着等を推進しており、高く評価できる。

としたうえで、公明党の取り組み実績のひとつとして、

 治療薬・ワクチンの研究開発の加速、あらゆる事態に備えた医療提供体制の整備

を挙げた。 続きを読む