未来への展望が求められる時代
――3月から始まったこの連載ですが、おかげさまで反響をいただいているようです。
青山樹人 第1回で申し上げたように、あくまでも一つの見解としての言論であり、読んでくださる方の何らかの思索のヒントになればという企画です。
お手軽なネット記事と違って、あえて毎回それなりに文字量も多くしています。それでも読んでくださる方々には感謝するばかりです。
今から70年前の1955(昭和30)年7月の『大白蓮華』巻頭言で、戸田先生は「青年よ、心に読書と思索の暇(いとま)をつくれ」と綴られました。池田先生もまた、この恩師の言葉を何度も青少年たちに語られてきました。
そのなかで戸田先生は、「読書と思索のない青年には向上がない。青年たる者はたえず向上し、品位と教養を高めて、より偉大な自己を確立しなければならぬ」と記されています。
仕事に、家庭や家族のことに、地域のことに、学会活動に、本当に多忙な日々を送っている人が多いと思います。ともすれば目の前のことに追われていく日々です。
だからこそ、創価の青年には、また青年の心で生き続ける先輩世代も含めて、あえて活字に挑んで思索を重ねていただきたいと願っています。 続きを読む