コラム」カテゴリーアーカイブ

旧統一教会問題を考える(下)――党利党略に利用する人々

ライター
松田 明

共産党の異様なシンポジウム

 安倍元首相が銃撃殺害された事件で、容疑者の犯行動機が世界平和統一家庭連合(以下、旧統一教会)への恨みだったと報道されると、7月21日に立憲民主党は「旧統一教会被害対策本部」(本部長:西村智奈美衆院議員)を立ち上げた。
 また日本共産党も同じ日に「統一協会問題追及チーム」(責任者・小池晃書記局長/共産党は「統一教会」を「統一協会」と表記する)を立ち上げている。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第136回 マーサ・ナカムラの世界「小説」

作家
村上政彦

 文芸誌は儲からない。ある大手誌の編集長が月に800万円の赤字が出る、年間で1億円だ、とこぼしていたそうだ。それでも、大手出版社が文芸誌を出し続けるのは、自分たちが出版人であることのアイデンティティーを保ちたいからだろうとおもう。
 僕ら小説家も儲からない。それでも小説を書くのは、書かなければ小説家でなくなるからだ。僕は小説に救われた。小説に生かされている。小説家のほかに仕事を考えつかない。だから、小説を書く。出版社も似たような事情だろう。
 というわけで、書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)という出版社から、この時勢に新しい文芸誌が生まれた。
『ことばと』。編集長は、批評家で、最近、小説を書き始めた佐々木敦だ。書肆侃侃房、新しい文芸誌、佐々木敦という組み合わせから、これは買いでしょう、とおもっていたら、なんとマーサ・ナカムラの短篇小説が掲載されていた。 続きを読む

旧統一教会問題を考える(上)――ミスリードしてはならない

ライター
松田 明

「政治と宗教」の問題ではない

 政治家と世界平和統一家庭連合(以下、旧統一教会)の関係をめぐる報道が連日、人々の耳目を集めている。
 旧統一教会は宗教法人ではあるが、全国霊感商法対策弁護士連絡会が把握している被害額だけで1237億円(1987年~2021年)を超えるようなきわめて反社会性の強い実態が明らかになっている。そうした団体が社会的信用を偽装するために、さまざまな手口で政治家に接近してきた。
 憲法学が専門の南野森(みなみの・しげる)九州大学教授は、

 旧統一教会の問題は政治と宗教の問題というよりは、政治と不法行為を繰り返す団体の問題であると理解すべきだ。「信教の自由」や「政教分離」といった憲法上の一般的な問題と捉えるべきではない。(『毎日新聞』8月9日

と指摘している。 続きを読む

玉城デニー県政の災禍――沖縄各界から糾弾の声

ライター
松田 明

「政府は尽力してくれた」

 8月15日、沖縄県企画部統計課が「令和元年度県民経済計算の概要」を発表した。これによると1人あたりの県民所得は241万円で〝過去最高〟となった。
 ただし、これは手放しで喜べる数字ではまったくない。
 まず、全国平均(318万円)の4分の3で、あいかわらず47都道府県の最下位であること。
 もうひとつは、あくまで令和元年度(2019年4月~2020年3月)の数字であって、最終盤以外はコロナ禍の影響を受けていない時期の数字であることだ。統計課は、20年4月以降の数字については「下がるだろう」と見ている。 続きを読む

日本共産党 暗黒の百年史――話題の書籍を読む

ライター
松田 明

「党史研究の最高傑作」

 さる7月15日、日本共産党は「党創立100周年」を迎えたと機関紙などで発表した。
 同じタイミングで1冊の本が刊行された。書名は『日本共産党 暗黒の百年史』(飛鳥新社)。著者は1985年に日本共産党に入党し、日本共産党本部に勤務。2015年には党歴30年の「永年党員」として登録された、元日本共産党・板橋区議の松崎いたる氏だ。

元党員が命がけで内部告発、
党史研究の最高傑作。
ソ連、中国、自衛隊、天皇、革命――
この政党がやってきたこと、
やろうとしていることがすべてわかる!(帯文より)

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