海外で実証済みの物価上昇2%と 社会資本整備の充実こそ重要な政策

経済評論家
勝間和代

政府のかじ取りで行う金融政策など3大役割

 経済分野における政府の役割をシンプルに表現すると、市場に任せていると支障が出かねない事項について、しっかりとしたかじ取りを行うことです。その事項とはまさしく金融政策の部分です。とくに日銀は、過度の独立性を持ちながら責任を負わない態勢になり、これが本来目指すべき目標を歪めることにつながったといえます。 続きを読む

人間関係で悩むすべての人に 「分人」の考え方を教えたい

小説家
平野啓一郎

自分が分からない不安がある

 現今の若者は、自分がどういう存在か分からない不安を抱えている人が多いようです。人との関わりの中で、相手によって異なった自分を演じているような気がして、相手の個性に翻弄され自分が失われてしまうのではないかという不安です。その不安の裏返しとして、自分を過剰に強く持とうとし、自らを必要以上に前面に押し出すような生き方が望ましいと誤解している風潮が強いように思います。 続きを読む

ネット情報の真偽をいかに見分けるか――ネット社会を生きる知恵

ライター
渋井哲也

デマ情報を打ち消すには〝多数決〟が有効

 世界中のサーバーがインターネットにつながり、膨大な情報を手軽に、しかも瞬時に入手できる時代です。そこには個人がメール感覚で何げなく発信する情報も含まれ、多彩なコミュニケーションの場が無尽蔵に広がっています。利便性がある一方で、誹誇中傷やデマ情報など反社会的な情報も簡単に流されてしまう。それがネット社会です。 続きを読む

【コラム】早急に求められる脱法ハーブの規制拡充

ライター
佐山 要

脱法ドラッグは大きな社会問題

 東京都内の路上でスポーツカーが暴走していた。6台の車両に衝突して5人に怪我を負わせ、縁石にぶつかって止まった。運転手はアクセルを踏んだ状態で意識を失っていた。負傷者の怪我の程度は軽かったが、大きな惨事につながりかねない事故だった。後に運転手は警察の聴取に、運転前に「脱法ハーブを吸った」と供述した。 続きを読む

【コラム】全国にヘルプカードの普及を

ライター
佐山 要

 アメリカのある地方都市。中学生になった少年トレバーは、社会科の授業で、教師のシモネットから課題を示される。「世界を変えるアイデアを考えて、行動を起こそう」と。
 トレバーのアイデアはこうだ。まず自分が3人に親切にする。その3人が、それぞれ3人を助ける。その3人がまた3人ずつを――と善意の輪を広げていく。 続きを読む