先進諸国は長期政権
令和の時代の新しい政治のあり方を考えるうえで、大事なことは〝同じ轍を踏まない〟ということだ。
平成の政治が残した大きな教訓。その第一は、2012年の第2次安倍内閣が発足するまで、あまりに短命政権が続いたことだろう。
内紛が絶えず、毎年のように社長の顔が変わる企業が、業績を上げ、取引先から信頼されるか否かを考えるまでもない。平成元年から民主党政権の末期まで、日本の首相は17回も替わったのだ。
現在の安倍政権が7年目の長期政権になっていることを「独裁」うんぬんと、ことさらヒステリックに批判する人々もいる。
G7の中ではドイツのメルケル首相は2005年から13年以上、政権を担っている。フランスのミッテラン大統領は14年間。イギリスのブレア首相の在任期間は1997年から2007年まで10年だった。 続きを読む