「国際共産党日本支部」
日本共産党は2022年で創立100周年を迎える。現存する国政政党としては一番歴史が古い。
ただし、その出発がコミンテルン(共産主義インターナショナル)日本支部だったということを知っている人はあまり多くないだろう。
戦前の「赤旗」――創刊当初はアカハタではなくセッキと音読みで読んでいました――にも、発行元は「国際共産党日本支部」であるとちゃんと書かれています。(佐藤優・池上彰『真説 日本左翼史 戦後左派の源流1945-1960』講談社)
ソ連は世界各地での共産革命化を図ったが、国家がそれをやれば主権の侵害、内政干渉になる。そこで建前としてはソ連政府と関係のないコミンテルンという国際組織が各国の支部を指導するという体裁にしたわけだ。
戦後は連合国軍総司令部によって非合法を解かれたものの、日本国憲法が帝国議会で審議された際、政党として唯一、この日本国憲法に「反対」したのが日本共産党だった。
日本共産党が党綱領から「君主制の廃止」を削除し、ようやく日本国憲法の全体を容認したのは2004年1月のことだ。もちろん、今も象徴天皇制に反対する姿勢は崩していない。 続きを読む





