コラム」カテゴリーアーカイブ

芥川賞を読む 第7回 『至高聖所(アバトーン)』松村栄子

文筆家
水上修一

孤独と痛みの癒しを求めるキャンパス小説

松村栄子著/第106回芥川賞受賞作(1991年下半期)

筑波学園都市が舞台

 第106回芥川賞を受賞したのは、当時30歳だった松村栄子の「至高聖所(アバトーン)」だった。『海燕』(1991年10月号)に掲載された123枚の作品だ。
 ――舞台となっているのは、(おそらく)筑波学園都市。整然と区画整備されたエリアに近代的な学部棟や研究施設が建ち並び、そこを行き来するのは学生と研究者と大学関係者などのごく限られた階層の人たちだけで、人間臭い市井の人々や労働従事者などの姿はない。いわば特殊なコロニーだ。 続きを読む

核兵器の恐怖から人類を解放するために(上) 世界で続く紛争で核兵器が使われたなら

中部大学教授
酒井吉廣

 3回にわたり「核兵器の使用が世界人類にとって如何に悪か」を綴っていく予定だ。その第1回目として「普通の爆弾が核爆弾だったら」という視点で検証していく。

911テロに核爆弾が使われていたら

 2001年9月11日午前、米国ニューヨークのワールド・トレード・センター(WTC)の2本のビルにハイジャックされた旅客機が相次いで突っ込んだ。同じタイミングで、バージニア州にある国防総省(通称「ペンタゴン」)にも旅客機が突っ込み、ペンシルバニア州ではハイジャックしたテロリストと乗客とがもみ合いになり旅客機は墜落した。
 さて、このテロで核爆弾が使用されていたらどのような事態になっていただろうか。 続きを読む

特集㊲ 世界からの「知の宝冠」――カストロを変えた会見

ライター
青山樹人

 この記事は『新版 宗教はだれのものか 三代会長が開いた世界宗教への道』(青山樹人著/鳳書院)の発売にともない「非公開」となりました。
 新たに「三代会長が開いた世界宗教への道(全5回)」が「公開」となります。

「三代会長が開いた世界宗教への道」(全5回):
 第1回 日蓮仏法の精神を受け継ぐ(4月26日公開)
 第2回 嵐のなかで世界への対話を開始(5月2日公開)
 第3回 第1次宗門事件の謀略(5月5日公開)
 第4回 法主が主導した第2次宗門事件(5月7日公開)
 第5回 世界宗教へと飛翔する創価学会(5月9日公開)

WEB第三文明の連載が書籍化!
『新版 宗教はだれのものか 三代会長が開いた世界宗教への道』
青山樹人

価格 1,320円/鳳書院/2022年5月2日発売
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第三文明社 公式ページ
 

公明党と「政教分離」――〝憲法違反〟と考えている人へ

ライター
松田 明

憲法20条が成立した背景

 公明党のあり方は憲法20条に示された「政教分離」に反するのではないか? 宗教団体が政治に関与することは、そもそも違憲ではないのか? そのような主張が、今なおSNS上などでも見かけられる。
 これは、公明党や創価学会を好きな人も嫌いな人も、特定の信仰を持つ人も持たない人も含め、すべての人にとって重要な問題なので、ぜひ正しく理解してほしいと思う。
 日本国憲法第20条は、次のような条文だ。

1 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。 続きを読む

特集㊱ 世界の諸大学での講演――求められたSGI会長の英知

ライター
青山樹人

 この記事は『新版 宗教はだれのものか 三代会長が開いた世界宗教への道』(青山樹人著/鳳書院)の発売にともない「非公開」となりました。
 新たに「三代会長が開いた世界宗教への道(全5回)」が「公開」となります。

「三代会長が開いた世界宗教への道」(全5回):
 第1回 日蓮仏法の精神を受け継ぐ(4月26日公開)
 第2回 嵐のなかで世界への対話を開始(5月2日公開)
 第3回 第1次宗門事件の謀略(5月5日公開)
 第4回 法主が主導した第2次宗門事件(5月7日公開)
 第5回 世界宗教へと飛翔する創価学会(5月9日公開)

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青山樹人

価格 1,320円/鳳書院/2022年5月2日発売
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