憲法」カテゴリーアーカイブ

「シロアリ」に崩された民進党――日本共産党の革命戦略を甘く見た代償

ライター
松田 明

「共産党はシロアリ」

 民進党の前原誠司代表は、同党がまだ民主党だった2015年秋に出演した読売テレビの番組で日本共産党との選挙協力について問われ、このように否定的見解を語った。

 共産党とはまったく違う。私は京都なので、非常に共産党が強いところで戦ってきた。共産党の本質はよく分かっているつもりだ。シロアリみたいなものだ。ここと協力をしたら土台が崩れる。(産経新聞2015年11月14日

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憲法は平和主義とともに国際協調主義も要請している

九州大学大学院准教授
井上武史

 安保法制が施行された今、あらためて安保法制成立の過程を見つめなおし、今後の課題を探る。井上武史氏に聞いた。

違憲の根拠は示されていない

 今回の安全保障関連法(安保法制)に関して、憲法に照らして合憲とする根拠がどこにあるのかということをよく聞かれます。これについては、積極的に合憲というよりは、明確に違憲といえない以上は合憲である、というのが私の立場です。
 そもそも、こうした問いかけそのものが問題設定として不適切なものです。なぜなら、集団的自衛権は国際法で認められた権利であり、もともと国家はそれを正当に行使することができるわけですから、あらためて行使を認める根拠を見つける必要などありません。 続きを読む

安保法制は、明確に違憲といえない以上は合憲

京都大学大学院教授
大石 眞

安全保障法制の議論における望ましい憲法解釈の作法について京都大学大学院教授の大石眞氏に聞いた。 続きを読む