投稿者「web-daisanbunmei」のアーカイブ

平和安全法制は、国民を守り、国際平和支援で世界に貢献

静岡県立大学グローバル地域センター特任教授/軍事アナリスト
小川和久

安全保障関連法の意義と今後の展望について静岡県立大学グローバル地域センター特任教授で軍事アナリストの小川和久氏に話を聞いた。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第6回 フクシマの祈り

作家
村上政彦

 あなたの前にいるのはご主人でも愛する人でもありません。高濃度に汚染された放射性物体なんですよ。

と、原発事故の現場へ急行した消防士の妻は忠告を受けた。夫は14日後に死亡し、2ヵ月後に出産した赤ん坊も被曝していて、4時間で息を引き取った。彼女は、こうした話ができるようになるまで10年間かかったという。 続きを読む

書評『陸前高田から世界を変えていく 元国連職員が伝える3.11』

ライター
松田明

街そのものが消えた陸前高田

 陸前高田市は岩手県の東南端の街。太平洋に向かって広田湾が開け、隣は宮城県気仙沼市になる。山間から流れる気仙川が森の養分を広田湾に注ぎ、極上の牡蠣やワカメを育てている。
 だが、あの東日本大震災では高さ10メートルを超す大津波が市街地に襲いかかった。「日本百景」だった高田松原の7万本の防潮林は1本だけを残して壊滅。一部4階建ての市役所も屋上までのみ込まれ、111人の職員が帰らぬ人となった。 続きを読む

日本人プリマドンナの感動ドキュメンタリー――映画『Maiko マイコふたたびの白鳥』

ライター
倉木健人

キャリアと出産の間で揺れるプリンシパル

 西野麻衣子は、ノルウェーで一番有名な日本人だ。名門ノルウェー国立バレエ団で、東洋人初のプリンシパルとなり、今や永久契約ダンサーともなった。
 この映画は、新聞記事で麻衣子のことを知ったという、ノルウェーの女性監督オセ・スベンハイム・ドリブネスによる70分のドキュメンタリーである。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第5回 J・J氏のダンディズム

作家
村上政彦

 大人になりたくなかった。二十歳になるのが憂鬱だった。若いというのは、せつないことでもあるのだ。そういうとき、こんな大人にならなってもいいかな、とおもう人がいた。そのうちの1人が、J・J――植草甚一だった。 続きを読む