民主主義」タグアーカイブ

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巨匠マファルバフが描く〝平和への寓話〟――映画『独裁者と小さな孫』

ライター
倉木健人

「アラブの春」で脚本を練る

 モフセン・マファルバフ監督はイラン出身。これまで各地の国際映画祭で50以上もの賞を受賞し、なかでもタリバン政権下のアフガニスタンを描いた「カンダハール」(2001年)はカンヌ国際映画祭エキュメニック賞に輝き、タイム誌が選ぶ歴代映画ベスト100にも選出された。 続きを読む

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良識的な中間層の声を、いかに政治に反映させるか――【書評】『21世紀の自由論』(佐々木俊尚著)

ライター
青山樹人

ヨーロッパの普遍主義の終り

 話題の一書である。
 著者の佐々木俊尚氏については、今さら多くを説明するまでもないだろう。毎日新聞記者からフリージャーナリストに転じ、ITと社会の相互作用と変容をテーマに多彩な言論活動を続けてこられた。『レイヤー化する世界』(NHK出版新書)、『キュレーションの時代』(ちくま新書)など、今という時代の姿を見事に言語化してみせた著作は読んだ人も多いはずだ。 続きを読む

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18歳選挙権を考える――本質的な問題の解決が若者の政治参加を促す

立命館大学大学院特別招聘准教授
西田亮介

 ネット選挙や18歳選挙権によって、果たして若者の政治参加を促すことはできるのか。その背景にある本質的問題に目を向ける。 続きを読む

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公明党、次の50年への課題と展望(上)――「チーム3000」と日本の民主主義

ライター
青山樹人

最大級の地方議員を持つ公明党

 公明党は2014年11月に結党50周年を迎えた。130年を超す日本の政党政治史で、今や3番目に長い歴史を有する政党である。
「結党100年」に向けて次の50年を歩き始めた公明党が、21世紀の社会でどのような役割を担い得るのか、また担うべきなのか。今回は上下に分けて2つのことに言及してみたい。
 まず1点目は、同党の「チーム3000」が持つ民主主義の可能性である。 続きを読む

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文明の行き詰まりをどう乗り越えるか

評論家・東日本国際大学客員教授
森田 実

母たちの絶望する戦争を2度と起こすな

 私がこれまで常に心のなかで大切にしてきたことは、どんなことをしても、たとえ名誉やプライドをかなぐり捨てることがあったとしても、平和だけは守りたいとの信念です。およそこの世の中で、人間の所業によって人間が苦しむほどの不幸はないと思います。そのなかでも最大の不幸が、人間が人間を殺す戦争であり、とりわけ核兵器の使用こそ人類史上最大の罪悪だと考えています。 続きを読む