第3回 すべての女性に教育の機会を-大日本高等女学会を設立-
向学心のある女性に学ぶ機会を
創価大学の大学院を卒業後、母校の職員になった私は、通信教育部で7年半勤務させていただきました。創立者池田大作先生は、開学当初から通信教育部の開設を強く希望されていました。また、通信教育部開学式のメッセージでは、牧口常三郎先生が通信教育の事業に従事されていたことに言及されていました。私にとって、これらのことが、本格的に牧口先生の研究へ取り組むきっかけになったのです。
1900年(明治33年)、4年制の尋常小学校が義務教育になり、授業料が原則無償となったことから、1905年(明治38年)には、小学校の就学率は男女あわせて95.6%(女子は93.3%)に上昇しました。しかしながら、中等学校への進学率は男女あわせて4.3%(女子は1.7%)にすぎず、向学心があっても学校で学ぶことができる女性はごくわずかでした。同年の高等女学校の数は、私立を含めても100校にすぎず、通える場所にはない地域も多かったのです。 続きを読む





