哲学部長の感嘆
1994年5月、池田SGI会長はモスクワ大学で2度目の講演をした。
最初の講演は1975年。まだ東西冷戦の渦中で、とりわけ米中と日中の国交正常化によって、ソ連が国際社会から孤立していた時期だった。
2度目の時にはソ連が崩壊し、ロシアに変わって日の浅い混沌の時期だった。
この講演で、会長は「すべては人間に始まり、人間に帰着する」ことを語り、大乗仏教の精髄の法理を「規範性」「普遍性」「内発性」の3つに即して展開し、トルストイの文学と交錯させながら論じた。 続きを読む
1994年5月、池田SGI会長はモスクワ大学で2度目の講演をした。
最初の講演は1975年。まだ東西冷戦の渦中で、とりわけ米中と日中の国交正常化によって、ソ連が国際社会から孤立していた時期だった。
2度目の時にはソ連が崩壊し、ロシアに変わって日の浅い混沌の時期だった。
この講演で、会長は「すべては人間に始まり、人間に帰着する」ことを語り、大乗仏教の精髄の法理を「規範性」「普遍性」「内発性」の3つに即して展開し、トルストイの文学と交錯させながら論じた。 続きを読む
Eテレ(NHK教育テレビ)のドキュメンタリーで、画家の諏訪敦さんを取り上げた回があった。
諏訪さんは、非常にリアルで細密な絵を描かれる人だ。番組は、終戦70年の2015年ににむけて、諏訪さんが取り組んだ一枚の絵の誕生を追うものだった。
それは、終戦のわずか3ヵ月前、1945年の春に満蒙開拓団として満州に渡り、その年のうちにハルビンで死んだ、諏訪さんの祖母の亡骸を描いた作品である。 続きを読む