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池田SGI会長70年の軌跡(中)――仏法の叡智を人類共有の宝に

ライター
青山樹人

哲学部長の感嘆

1994年5月、池田SGI会長はモスクワ大学で2度目の講演をした。
最初の講演は1975年。まだ東西冷戦の渦中で、とりわけ米中と日中の国交正常化によって、ソ連が国際社会から孤立していた時期だった。
2度目の時にはソ連が崩壊し、ロシアに変わって日の浅い混沌の時期だった。
この講演で、会長は「すべては人間に始まり、人間に帰着する」ことを語り、大乗仏教の精髄の法理を「規範性」「普遍性」「内発性」の3つに即して展開し、トルストイの文学と交錯させながら論じた。 続きを読む

池田SGI会長70年の軌跡(上)――「民衆が世界を変える時代」開く

ライター
青山樹人

はじめに

192ヵ国・地域にひろがる、世界最大の在家仏教教団である創価学会インタナショナル(SGI)。
この地球を包む民衆の連帯をつくりあげた池田大作SGI会長が、19歳で戸田城聖・創価学会第2代会長と出会い、創価の「師弟の道」を歩み始めたのは1947年8月のことである。
終戦からまだ2年の夏。すべては、ここから始まった。
今月で70年の佳節を刻むにあたり、この間に池田会長という一人の人間が何を成し遂げてきたのか。その軌跡を3回にわたって概観したい。 続きを読む