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北朝鮮帰国事業に熱心だった日本共産党の罪

北朝鮮帰国事業をめぐる写真集『最後の別れ』著者
小島晴則

帰国事業支えた共産党

 終戦時、私は14歳の軍国少年でした。新潟県の農家の次男坊として生まれ育った私は、海軍飛行予科練に志願。航空隊として入隊する直前、8月15日の玉音放送を聞き、これからどう生きていけばよいのか暗闇の路地に入り込んだような気持ちでいました。昭和21年、米を担いで上京。焼け野原の東京に驚きました。帰途、上野駅で売っていた「赤旗」を読んだことが動機となり、18歳の時に日本共産党に入党しました。 続きを読む

日本共産党と北朝鮮の〝黒歴史〟――「北朝鮮にリアルの危険ない」の背景

ライター
松田 明

サミット首脳宣言に明記

 5月26日、27日とイタリアで開かれた「G7タオルミーナ・サミット」では、初日の午後からのセッションで北朝鮮問題が協議され、閉幕にあたっての首脳宣言でも、

 北朝鮮は国際的課題の最優先事項であり、国際の平和と安定に対する重大な性質を有する新たな段階の脅威。(外務省HP)

と明記された。
 現下の北朝鮮情勢がはらむ危機の深刻さは、日米のみならず、G7サミットが「国際的課題の最優先事項」「重大な性質を有する新たな段階の脅威」と宣言する状態にある。 続きを読む

北朝鮮情勢で恥をかく共産党――「地上の楽園」「リアルな脅威がない」

ライター
松田 明

新たな段階に入った脅威

 5月14日の朝、北朝鮮が今年に入ってから7回目となる弾道ミサイルを発射した。
 同国西部クソン付近から発射されたミサイルは約30分間飛行し、約800キロ離れた日本海に落下した。CNNは、落下地点がロシアの太平洋艦隊司令部があるウラジオストクから60マイル(約97キロ)しか離れていないと報じている。
 北との対話路線を打ち出していた韓国の文在寅大統領が就任した直後、また中国が〝今年最大の外交行事〟と位置付けて世界のおよそ140ヵ国のリーダーを集めた「一帯一路フォーラム」の初日の朝の発射である。 続きを読む

日本ができる国際貢献のあり方とは

東京外国語大学教授
伊勢﨑賢治

 国際的にみて、集団的自衛権はどのような位置づけなのだろうか。国際情勢に詳しい、伊勢﨑賢治氏に話を聞いた。

薄い日本の存在感

 日本で憲法9条がなくなろうと、集団的自衛権行使が容認されようと、国際情勢には影響はないでしょう。それほど日本の存在感はなくなっているのです。 続きを読む

日本が果たす人権外交の道

国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表/弁護士
土井香苗

1人ひとりが声をあげて世界の人権を守りたい。

日本の人権外交のポテンシャル

 現在、私たちの「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」では、紛争下でも子どもが安全に教育を受けることができるようにするため、「学校に軍隊はいらない!」キャンペーンを推進しています。 続きを読む