在留外国人は過去最多の307万人
通常国会の会期末まで1カ月を切った2023年5月26日、参議院で「日本語教育機関認定法」という法律が可決・成立した。この法案は、マスコミでもほとんど取り上げられていないため、法律の中身について知らない人は多いと思う。しかし、実は大事な法律である。
内容は、主に2つの柱でできている。1つは、一定の要件を満たす日本語教育機関を文部科学大臣が認定する。2つ目は、同機関で日本語を教えることができる者の国家資格「登録日本語教員」を創設する、というものだ。
2019年6月に、国会で「日本語教育推進法」が可決・成立。法の基本理念では、日本語学習を目指す日本在住の外国人に対し、教育の機会を最大限に確保することが明記された。今回成立した「日本語教育機関認定法」も、この推進法に沿って、日本語教育の質の維持向上を図るためのものである。 続きを読む