投稿者「web-daisanbunmei」のアーカイブ

参院選で明らかになったこと――誰が何を煽り立てているのか?

ライター
松田 明

7割が「野党に魅力なかった」

 7月10日に投開票が行われた第24回参議院選挙。事実上、共産党が主導した初の「野党共闘」が注目されたが、結果は与党の圧勝に終わった。

 民進党など野党は参院選で、安倍政権の経済政策「アベノミクス」を失敗だったと批判した。しかし、自民党の得票率は、アベノミクスの「恩恵」が届いていない市町村でも2013年の前回参院選と大きくは変わらなかった。地方でもアベノミクスへの期待は根強いといえる。(毎日新聞7月12日朝刊)

 選挙前の各社調査でも有権者の関心は「経済」「医療・社会福祉」だったが、野党4党は争点を「憲法改正」「戦争法」などとして、国民の不安を煽る戦術に出た。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第12回 ノーブック・ノーライフ(町の本屋篇)

作家
村上 政彦

 このコラムは、本好きによる、本好きのための読み物だ。これまで編集者、出版社について書いてきた。このあたりで書店について触れないわけにはいかない。「町の本屋」のことを語ろう。

 子供の頃、僕が暮らしていた家の近くに、S書房はあった。表に漫画や雑誌を置いて、奥の10坪ほどの狭いフロアに、文学や実用書など活字の本を並べている。レジにいるのは、主だったり、その奥さんだったりする。 続きを読む

参院選直前チェック⑦ 若い世代ほど自公政権支持な理由

ライター
松田 明

18歳、19歳の過半数が自公支持

 今回の参議院選挙で、野党は完全に戦い方を誤ったと思う。
 各社の世論調査でも、有権者がこの選挙で最も重視していることは「暮らし」であり「医療や社会保障」だ。
 だが、アベノミクス批判はしても、それに代わる経済政策・社会保障政策を打ち出せない野党は、「平和安全法制廃止」「改憲阻止」と国民の不安を煽る選挙戦略をとった。 続きを読む

参院選直前チェック⑥ 「成熟社会」が求める政治とは

ライター
松田 明

自民党が公明党と連立する理由

 日本は「成長社会」の時期を過ぎて、すでに「成熟社会」に入っている。
 人口減少、少子化、高齢化、地方の過疎化といった問題を抱えながら、東日本大震災や熊本地震からの復興を進め、IT化が進む中で雇用を創出し、安心して子供を産み育て、どこの家に生まれてきた子供も自分が望む教育を受けられる社会をどう作っていくか。 続きを読む

参院選直前チェック⑤ 数字で見る「アベノミクス」

ライター
松田 明

民主党政権の「失われた3年」

 政治の力量は、そのまま国民の暮らしに直結する。
 2009年夏の総選挙で当時の民主党は308議席を獲得した。だが、予算の見通しもないまま掲げた政策のために国債を過去最大規模で発行。国の借金はたちまちピークに達した(財務省HP「一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移」)続きを読む