投稿者「web-daisanbunmei」のアーカイブ

連載エッセー「本の楽園」 第36回 国の下り方

作家
村上政彦

 少子化が問題になって久しいが、この議論を見るときにいつも違和感を覚えていたことがある。それは、少子化になると、社会保障などの制度が壊れてしまうから、何とか手を打たないといけないという意見だ。
 これは転倒した議論である。そもそも社会の制度は、人に合わせてつくられなければならない。制度に合わせて人をつくろうとするのは、衣服の大きさに体の大きさを合わせようとするようなものだ。 続きを読む

「反戦出版」書評シリーズ④  『家族から見た「8・6」 語り継ぎたい10の証言』

ジャーナリスト
柳原滋雄

青年が聞き取りした10の証言

 2014年に上梓された『男たちのヒロシマ~ついに沈黙は破られた』につづくヒロシマ被爆証言集。2015年に発刊された本書は、青年世代が聞き取りを行ってまとめたという点に最大の特徴がある。また聞き取りの対象者も、4人の直接の被爆体験者と、6組の被爆2世となっており、重層的な構成となっている点も特徴のひとつだ。 続きを読む

野党の迷走が止まらない――野合と裏切りを続ける人々

ライター
松田 明

早くも政策協定を破る

 選挙最終盤に来て、野党の迷走ぶりがあまりにも酷くないだろうか。
 まず、希望の党の民進系候補者たちだ。
 代表である小池知事は、9月27日の時点で入党条件が「憲法改正」と「リアルな安全保障」であることをマスコミに公言し、テレビでもその様子は放映されている。
 それを承知で、翌28日、民進党は両院議員総会を開き「満場一致」で希望の党への合流を決定した。
 しかも、希望の党は10月3日の時点で、候補者に対し「政策協定書」(関連記事)の署名を求めている。 続きを読む

立憲民主党の欺瞞を問う――一度は理念を捨てた人々

ライター
松田 明

小池氏は「憲法」「安保」を明言

 残念ながら希望の党の理念や政策というものは、私がそして私たちが積み重ねてきた私たちの目指す理念や政策の方向性とは異なるものだと判断をせざるを得ません。
 政治家にとって、理念や政策は、何事にも変えがたい譲ってはならない筋であります。(10月2日 立憲民主党設立会見)

 立憲民主党の結党を発表した枝野幸男氏は、会見でこう語った。
 だが本当に彼らは「筋」を通してきたのか? 続きを読む

最善の「選挙結果」のために――カギは「与党内」のパワーバランス

ライター
松田 明

「自民党が圧勝」との予測

 選挙戦もいよいよ最後の週に入った。
 各社の情勢調査でも早くから自民圧勝が報じられてきたが、JNNと毎日新聞が10月13日~15日におこなった最新の電話調査でも、やはり自民党の圧勝予測が伝えられている。

 自民党は小選挙区、比例代表とも堅調で、単独で300議席を超える可能性がある。(毎日新聞WEB版/10月15日)

 小選挙区と合わせると単独過半数は確実な情勢で、安定多数の261議席を大きく上回る可能性も出ています。(TBSNEWS/10月16日)

続きを読む