このところお年寄りが元気だ。文学・芸術の領域では、80歳になっても現役で働いている人が少なくない。もちろんそれは、医学の発達や人々の健康への意識が向上していることと無関係ではない。ただ、クリエイティブな仕事が長命と関係しているのではないか、と横尾忠則は考えた。
そこで80歳を超えたその道の大家らにインタビューを申し込み、3年がかりで対談集としてまとめたのが本書だ。 続きを読む

このところお年寄りが元気だ。文学・芸術の領域では、80歳になっても現役で働いている人が少なくない。もちろんそれは、医学の発達や人々の健康への意識が向上していることと無関係ではない。ただ、クリエイティブな仕事が長命と関係しているのではないか、と横尾忠則は考えた。
そこで80歳を超えたその道の大家らにインタビューを申し込み、3年がかりで対談集としてまとめたのが本書だ。 続きを読む
メディアの視線が自民党総裁選の行方に注がれる一方で、野党は相変わらず不甲斐ない迷走を続けている。
さる7月31日の夜、立憲民主党の枝野幸男代表、自由党の小沢一郎代表、社民党の又吉征治党首が、都内で会合を開いた。
この中では、先の通常国会では、野党第1党の立憲民主党と野党第2党の国民民主党が国会対応で足並みが一致せず、政府・与党を利するところがあったという認識で一致しました。(NHK政治マガジン/7月31日)
海外に30万人以上の弟子をもつ東恩納盛男さんは今も一人稽古を欠かさない
自分でもどういう具合かよく分からないのだが、読んでいないのに気になる本がある。表題に惹かれているのはもちろんなのだけれど、それだけではない。何か、自分にとって大切なことが書かれているようにおもえるのだ。
匂いといってもいいのかも知れない。頭の片隅にあって、ときどきふと思い出して、そうだ、読まなければ、とおもう。あるときは数カ月、ときには何年も、そういう状態の続くことがある。
だったら、早く読めばいいのだが、貧乏暇なしで、ほかに読まなければいけない本もあり、書かなければいけない原稿もあり、会わなければいけない人もいて、なかなか手に取ることができない。 続きを読む
1930年(昭和5年)、日本の空手界で最初にできた流派が剛柔流である。
剛柔流の誕生は、流祖の宮城長順(みやぎ・ちょうじゅん 1888-1953)の一番弟子であった新里仁安(しんざと・じんあん 1901-45)が他武道にまじって東京で空手演武を披露した際、流派名を聞かれて困ったことに端を発する。新里が沖縄に戻って師匠の宮城に報告すると、宮城は『武備誌』にある拳法八句の一節「法は剛柔を呑吐する」から選び取り、「剛柔流」と称したことが始まりだ。 続きを読む