社会」カテゴリーアーカイブ

注目される沖縄伝統空手(上)――「空手」は沖縄発祥の武術

ジャーナリスト
柳原滋雄

世界に広がったカラテ

 2016年夏、2020年東京オリンピックの正式種目に「空手」が初めて選出され、柔道と同じく〝日本発祥の武道〟として注目を集め始めている。東京五輪では、空手競技は型と組手部門に分かれ、柔道終了後、日本武道館で開催される見込み。だがこの空手、もともとは沖縄をルーツとする武術であることを知る人は意外と少ない。 続きを読む

東京発の「ヘルプカード」で育む「心のバリアフリー」

特定非営利活動法人「虹色の風」代表理事
平山淳子

 人工関節や義足、自閉症や内部障害、難病など、外見からはわからない障害を示す「ヘルプカード」の推進が東京都から始まった。

自閉症の息子に光を当てた公明党の都議

 私には、生まれつき自閉症の障害がある息子がいます。大きな声や音を聞くとパニック状態になってしまったり、耳に入る音を自分で加減するために両耳を自分の手でふさいだりと、自閉症の子が示す動きはさまざまです。 続きを読む

「反戦出版」書評シリーズ② 『語りつぐナガサキ――原爆投下から70年の夏』

ジャーナリスト
柳原滋雄

被爆体験を継承するための重要な一書

 2015年に新たに上梓された『語りつぐナガサキ――原爆投下から70年の夏』は、前年に出版された『男たちのヒロシマ――ついに沈黙は破られた』につづく長崎編と呼べるものだ。
『ヒロシマ』は表題のとおり、男性のみによる証言集だったのに対し、長崎編には男性・女性の体験から成っている。 続きを読む

「反戦出版」書評シリーズ① 『男たちのヒロシマ――ついに沈黙は破られた』

ジャーナリスト
柳原滋雄

直接体験をもつ最後の世代が沈黙を破る

 全80巻の反戦出版シリーズ(1974~85年に刊行)で知られる創価学会が近年、新たな平和出版活動を重ねている。以前の反戦シリーズは、同青年部がまとめたもので〝戦争を知らない世代へ〟が副題となっていた。
 2014年に新たに上梓された『男たちのヒロシマ――ついに沈黙は破られた』(第三文明社刊)は、表題のとおり、男性による証言集だ。 続きを読む

養殖サーモンで描く「食」の成長戦略

弘前大学食料科学研究所所長
嵯峨直恆

青森発の養殖サーモンで100億円市場目指す


 2014年12月、弘前大学・食料科学研究所と青森のオカムラ食品工業、深浦町(青森県西津軽郡)は、サーモンを養殖して売り出すための連携協定を結びました。オカムラ食品工業はすでにドナルドソントラウト(大型のニジマス、いわゆる「海峡サーモン」)の稚魚を育て始めています。 続きを読む