第43回「SGIの日」記念提言を読む――民衆の連帯への深い信頼

ライター
青山樹人

世界が注視する提言

 SGI(創価学会インタナショナル)は、今や192ヵ国・地域という世界最大規模の広がりを持つ仏教教団に発展している。
 各国の創価学会の代表が集ってSGIの結成をみたのは、1975年1月26日のことだった。
 池田大作SGI会長は、1983年以来、毎年のこの「SGIの日」に合わせ、世界に向けて記念提言を発表し続けてきた。
 今回の提言は「人権の世紀へ 民衆の大河」と題されたもの。
 世界に蔓延する排他主義、核廃絶、難民・移民問題、国連のSDGs(持続可能な開発目標)などに触れ、これら地球的課題を〝民衆の連帯を大河のように広げて〟いくことで超克していこうと呼びかけている。 続きを読む

名護市長選が示したもの――「分断」「憎悪」の政治ではなく

ライター
松田 明

不可解な〝敗戦の弁〟

 沖縄県名護市の市長選挙(2月4日投開票)の結果が出た。
 投票率は76.92%。前市議で新人の渡具知武豊氏(自民、公明、維新が推薦)が20389票を獲得し、現職の稲嶺進氏(民進、共産、自由、社民、社大が推薦、立憲が支持)を約3400票差で破って当選した。 続きを読む

【書評】資本主義から〝価値主義〟の時代へ――『お金2.0』(佐藤航陽著)

フリーライター
松田 明

お金にはならない価値

 2017年11月に刊行されるや、ベストセラーとして注目を集めている一冊。
 著者の佐藤航陽(さとう・かつあき)氏は1986年生まれ。早稲田大学在学中だった06年に株式会社メタップスを創業。15年には東証マザーズに上場し、年商100億円を上回るグローバル企業に成長させた。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第42回 パーマカルチャー

作家
村上政彦

 作家は、子供の心、若者の肉体、老人の知恵を備えていなければならない。子供は好奇心が旺盛だ。身の周りのさまざまなものに関心を持つ。僕もつねに時代や社会を呼吸し、風を肌で感じている。
 あるとき、ネットで調べ物をしていたら、「パーマカルチャー」という言葉にひっかかった。聴いたことがあるような、ないような……勘が働いて、何かおもしろそうなことが待っていそうな気がして、調べてみた。 続きを読む

連載エッセー「本の楽園」 第41回 なつかしい時間

作家
村上政彦

 先日、都内で開かれた、ある文学者の会に参加した。ちょっと風邪を引いていたのだが、これは僕が事務方を担っているので休むわけにいかない。その日は、もうひとつ別の文学者の会があって、これも僕が中核のメンバーの1人なので出ないわけにいかない。
 それは、まあ、いい。少しくらいの風邪なら、社会人はみんな無理して働いている。もっともこういうとき、無理をしないのが、僕のポリシーなのだが、仕方がない。物書きも社会人の1人だ。ただ、問題なのは、会から会までに2時間程の時間があることだ。
 女性ならウインドーショッピングをする。映画好きなら映画を観る。どちらでもない僕は、さて、どうしたでしょう? 続きを読む