チカーノという言葉を聞く機会が増えた。チカーノ・ラップ、チカーノ・ムービーなど。それではチカーノの文学は、どうなっているのか? 気になって探してみたら本書が見つかった。
『ギターを抱いた渡り鳥 チカーノ詩礼賛』。著者によれば、
本書は、チカーノ詩の代表的なものを網羅的に読解し、わが国におけるチカーノ詩研究の基礎づくりをもくろむ
といっても、学術書ではない。チカーノ文学を読み解くには、その書き手が帰属するカトリック・スペイン語文化の知識が必要だという配慮から、紀行とロードノヴェルのかたちで、北米とメキシコの国境地帯の歴史や文化を紹介し、そのあいだにチカーノ詩が挟まれる。読み物としてもおもしろい。 続きを読む





