「病者」を「良医」に転換する
ヴァイツゼッカー博士の言葉を通して、平和の不在を病気に見立てたSGI会長の本意は、〝病に対する治癒〟というアプローチを重視する仏法の視座にある。
法華経の「良医病子の譬え」に代表されるように、仏法の視点はあらゆる行き詰まりの本質を人間の内側に見て、そこを単に蘇生回復させるだけでなく、病者を良医に変えていく――〝命を救う存在〟へと転換するところにゴールを設定している。
今回の提言でも会長は、この視座をアングリマーラという元殺人鬼の仏弟子における心の転機になぞらえながら、戦争の悲劇を繰り返さないために、戦争の衝動に駆られる国家悪をどう脱構築していくかを言外に示唆している。 続きを読む





