「家賃支援」申請開始へ――フリーランスにも給付金支給

フリーライター
松田 明

公明の提言が実った「家賃支援」

 新型コロナウイルス感染拡大で経営の危機に瀕している法人などを対象とした「家賃支援給付金」の実施が決定し、7月中旬からオンライン申請の受付がはじまる。
 法人対象としては、月額75万円の家賃までは3分の2を半年分一括で給付。75万円を超える月額家賃の部分は、超過分の家賃の3分の1(合計で月額上限100万円)が半年分支給される。
 最大で600万円となり、個人事業主にはその半額で最大300万円が給付される。
 じつは、「家賃支援」をめぐっては、与党内でも自民党と公明党で意見のズレがあった。
 当初、自民党は金融機関の融資と財政支援を組み合わせた形での制度を提案。

これに対し、公明側は現行制度や30日に成立した補正予算に盛り込まれた緊急経済対策でできる支援策の活用を優先し、家賃支援に取り組んでいる地方自治体を財政支援する案を示した。(「朝日新聞デジタル」5月1日

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シリーズ:東日本大震災10年~「防災・減災社会」構築への視点 第2回 「3・11伝承ロード」構想(下)

フリーライター
峠 淳次

一見に如かず ~「道」を歩いて~

 着々と整備が進む伝承ロードの今を体験しようと、コロナ禍が本格化する前の3月初め、筆者も仙台市から宮城県気仙沼市へ、岩手県陸前高田市から釜石市へと「道」を北上し、いくつかの伝承施設を見て回った。 続きを読む

国会閉会そして都知事選へ――潰し合いをはじめた野党

ライター
松田 明

コロナ禍と並走した国会

 6月17日、150日間の会期を終えて第201通常国会が閉会した。
 閉会中も新型コロナウイルスに関する委員会の閉会中審査を週1回開催することで、与野党が合意した。
 この国会が開会したのは1月20日。新型コロナウイルスの日本での最初の感染者が判明したのは、その4日前の1月16日だった。
 1月20日に横浜港を出港したクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号が香港に寄港したのが25日。下船した1名が陽性者だと判明するのが2月1日である。
 以後、新型コロナウイルスは日本を含む196カ国・地域に広がり、感染が確認された数は874万人余、死者は46万1665人(いずれも6月21日時点)となった。
 日本でも全国に緊急事態宣言が発令される異例の事態となったが、幸いにも欧米のような死者数に至ることなく最初のピークを乗り越えることができた。 続きを読む

書評『自分で「始めた」女たち』――全米30万部のベストセラー

ライター
本房 歩

ことばと姿を「見て」ほしい

 全米で30万部のベストセラーとなった本。
 邦訳は2019年に出版されたが、日本でもじわじわと評判が広がり、コロナ禍にある本年5月、11刷となった。
 新型コロナウイルスの感染拡大は、人々の日常にさまざまな影響を与えた。時差出勤やリモートの推奨など働き方も変わった。
 第2波、第3波の襲来が確実視されているなかで、緊急事態宣言が解除されたからといって、あっさり元の日々には戻れない。
 職を失った人や、これまでの職場を閉じざるを得なかった人もいる。
 また、子育てや家族の介護などをしながら働いてきた人々は、より大きな困難を強いられた。とりわけ、女性たちが抱えた負担は大きかっただろうと思う。
 本書は、自分で仕事を始めた女性たち112人を紹介するものだ。 続きを読む

シリーズ:東日本大震災10年~「防災・減災社会」構築への視点 第1回 「3・11伝承ロード」構想(上)

フリーライター
峠 淳次

 東日本大震災から9年以上が経過した。被災地では復旧・復興が進み、東北の太平洋沿岸には「新しい街」が相次ぎ誕生している。だが一方で、あの日の出来事は日々に後景へと引き、記憶の風化が懸念されている。〝次なる災害〟に向け、私たちは「千年に一度の大災害」に何を学び、その経験や教訓をどう生かしていくべきか。シリーズ「『防災・減災社会』構築への視点」と題し、発災10年目を迎えた被災の現場から考える。第1回は産学官民一体で取り組む「3・11伝承ロード」構想から。 続きを読む