「一期一会」の会見
1974年12月5日の午後10時近く。
中国の周恩来総理は、池田大作・創価学会第3代会長と北京市内で「一期一会」となる会見をした。会見は、周総理の強い意向によるものだった。
じつはこのとき周総理は中南海にある要人専用の三〇五病院に入院中で、医師団の厳重な管理下にあった。
同日の午前中に池田会長と人民大会堂で会見した鄧小平副総理(当時)も、総理の病状が思いのほか深刻で入院中であることを会長に明かし、〝総理自身が池田会長に会いたいという思いを持っているようだが、今は誰とも会わないように皆が止めている状態だ〟と伝えていた。 続きを読む