2017年度のノーベル文学賞は日系イギリス人作家のカズオ・イシグロに決まった。TVのニュースでは、残念がるハルキストたちの姿が映し出され、ここ数年繰り返されている光景が見られた。
村上春樹が国際的な作家としての地歩を築いたのは、この十数年ほどのことだろうか。僕が初めて彼の作品を読んだのは、いまから30年以上も前のことだ。群像新人賞を受けた『風の歌を聴け』という小説だった。 続きを読む

少年のころは話題になった本を買っていたが、やがて文学を読むようになると、ベストセラーには手を出さなくなった。あえてそうしたわけではなく、読みたい本は、だいたい売れない部類に属するようになっていたのだ。
作家としてデビューしてすぐのころ、ゴダールの本を読んでいたら、できるだけハリウッドのエンターテイメントな映画を観るようにしている、とあった。理由は、そういうヒット作を観る人々を知るためだという。つまり、一種のフィールドワークである。 続きを読む
那覇市最大の繁華街「国際通り」を出てすぐの場所に、地元でも名の知られた酒場がある。その名は「DOJO Bar」(道場バー)。いまでは世界から沖縄を訪れる空手愛好家が必ず一度は訪れるとされる場所だ。 続きを読む
沖縄県議会で「空手の日」が制定されたのは稲嶺知事時代の2005年3月のことだった。「唐手」と称されていた武術が、琉球新報社主催の空手家長老たちによる紙面座談会で「空手」にしようと決まったとされる1936(昭和11)年10月25日にちなみ、その日を「空手の日」と制定。これまで記念行事を行ってきた。
2016年10月の記念演武祭では、那覇市内最大の繁華街である「国際通り」を使って、一斉に何人で型演武が可能かとのギネス記録に挑戦し、3973人で達成したと認定された。 続きを読む