米国からの強い圧力
2012年8月に米国の戦略国際問題研究所(CSIS)から出された報告書、いわゆる第3次の「アーミテイジ・ナイ・レポート」は、民主党政権になってからの日本と米国の関係が、東日本大震災での〝トモダチ作戦〟までは「特異な政治的不調和」「日米同盟の漂流」だったと指摘した。
民主党政権は対中外交も最悪にしていたばかりか、対米関係も最悪にしていたのである。 続きを読む
2012年8月に米国の戦略国際問題研究所(CSIS)から出された報告書、いわゆる第3次の「アーミテイジ・ナイ・レポート」は、民主党政権になってからの日本と米国の関係が、東日本大震災での〝トモダチ作戦〟までは「特異な政治的不調和」「日米同盟の漂流」だったと指摘した。
民主党政権は対中外交も最悪にしていたばかりか、対米関係も最悪にしていたのである。 続きを読む
公明党の山口代表は、連立政権発足から1ヵ月も経たない1月下旬に訪中し、国家主席への就任が決まっていた習近平氏と会見。安倍首相の親書を手渡した。
日中間が〝国交正常化以来で最悪〟という状況になり、中国国内でも「反日」世論が沸騰していた時期である。これから国家主席になろうとする習氏にとって、日本の与党党首である山口代表と会見して安倍首相の親書を受け取ることは、本来は大きなリスクでしかない。 続きを読む
自民党内には、高まっているナショナリズムを吸収することで選挙に勝ち、民主党から政権奪取を図ろうとする思惑があった。その一方で、石原慎太郎氏に象徴されるような〝極右勢力〟が橋下徹氏の人気に便乗して勢いを急速に増していることへの、強い警戒感があったのだと思う。
総裁選のわずかな期間中に、自民党内では下馬評の低かった安倍氏に有力派閥の支持が移動し、最終的により右寄りな石破氏ではなく、公明党との連立政権を一度経験している安倍氏を総裁に選んだ。 続きを読む
2012年12月26日に再発足した自公連立政権は、いよいよ7年目に入った。
第1次安倍内閣と合わせると、安倍晋三氏の首相在職日数は2019年2月23日で戦後2位の2617日になる(1位は大叔父にあたる佐藤栄作氏の2798日)。
元号が平成に変わった時点の首相は竹下登氏だったが、そこからは毎年のように首相の顔が変わった。第2次安倍内閣ができるまでの平成の24年間で首相は17人だ。
サミットのたびに日本のリーダーが変わっていたことを考えると、第2次安倍内閣以降の安定した長期政権は、内政でも外交でも腰を据えた政策遂行を可能にしてきた。 続きを読む
この数年、著者の佐藤優は精力的に創価学会や公明党に関する著述に取り組んでいる。それらのなかで、とくに2つのことを強調している。
1つは、公明党がこれまでとは異なり、税制や外交、安全保障政策といった国の中枢にかかわる意思決定権者に加わったこと。
もう1つは、日本で誕生した創価学会が本格的に「世界宗教化」していること。
本書『21世紀の宗教改革――小説『人間革命』を読む』を読むと、この現在進行形の2つの出来事が、あたかもコインの裏表のような関係にあるということがよくわかる。 続きを読む