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沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流 第10回 戦後沖縄空手界を支えた重鎮たち

ジャーナリスト
柳原滋雄

戦後沖縄空手界を支えた4人の巨星

 文献資料の乏しい空手の歴史にありながら、19世紀以降、著名な武人が集中して出生した時期がいくつか見受けられる。
 例えば、松村宗棍(1809年生まれ)、照屋規箴(同)、多和田真睦(1814年生まれ)を仮に第1グループと位置づければ、第2グループとして、親泊興寛(1827年生まれ)、安里安恒(1828年生まれ)、松茂良興作(1829年生まれ)、糸洲安恒(1831年生まれ)の一群が挙げられる。いずれも沖縄空手の草創期に名を連ねた武人にほかならない。 続きを読む

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沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流
第9回 空手の淵源と流派

ジャーナリスト
柳原滋雄

福建省から伝わった武術

 かつての琉球王国および明治期以降の沖縄で生まれ育った武人は、名を残した著名な者から、無名のまま歴史のはざまに埋もれていった者まであまた存在すると思われる。
 空手の歴史研究は文献が極めて限られているため、学術的にはいまだ混沌とした分野に思える。それでも近年、さまざまな調査研究により、おぼろげな輪郭は浮かび上がってきた。 続きを読む

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沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流
第8回 空手の種類 競技・武術・健康

ジャーナリスト
柳原滋雄

もともとの空手にルールはない

 日本の南端に位置する沖縄 から世界に広がった空手は、伝わった時期や伝播経路などによって、多くのバリエーションを持つに至った。
 同じ「カラテ」でも、沖縄伝統空手と、一般的に知られている空手を並べてみると、かなり異なった武術ともいえる。
 沖縄発祥の空手は、「武術空手」や「武道空手」という言葉で括ることができる。平たくいえば「ルールのない空手」であり、命のやり取りをした時代の空手にほかならない。 続きを読む

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沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流
第7回 「空手の日」が制定されるまで

ジャーナリスト
柳原滋雄

構想から25年かけて実現

 沖縄県議会で「空手の日」が制定されたのは2005年3月のことだった。【10月25日】を「空手の日」とすることが決議された際の文章は、

 はるか700年のいにしえ、空手はこの地・沖縄で生まれた

の一文で書き起こされ、世界の空手人口がおよそ5000万人と推定されること、沖縄の文化でこれほどまでに広範な広がりを持ち、世界中の人々に影響を与え親しまれている文化はほかにないことなどが書き込まれている。 続きを読む

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沖縄伝統空手のいま~世界に飛翔したカラテの源流
第6回 空手普及の功労者(下)船越義珍

ジャーナリスト
柳原滋雄

東京で空手普及に尽力

 沖縄出身の富名腰義珍(ふなこし・ぎちん 1868-1957)は、「船越義珍」として空手界に広くその名を残している。
 幼少時は虚弱体質で気弱な性格だったといわれるが、10代の初めに同級生の父親で首里手の大家だった安里安恒(あさと・あんこう 1828-1914)に師事して克服した。当時はまだ空手修行は夜陰に乗じて秘密裡に行われていた時代で、毎夜提灯をぶらさげて安里宅との夜道を行き来した。 続きを読む